エポキシ樹脂の高耐熱・高強度化

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プログラム

1. エポキシ樹脂の硬化反応及び特性評価

(2016年2月5日 11:00〜12:30)

 エポキシ樹脂の種類と合成そして反応と基礎的な内容について説明した後、硬化反応と硬化物の機械的、熱的、電気的評価と特性について触れる。最後に、熱的特性の優れたエポキシ樹脂及び強靭化の可能性について合成及び変性事例紹介する。

  1. エポキシ樹脂の概要
    1. エポキシ樹脂の反応と一般特性
    2. エポキシ樹脂の合成
    3. エポキシ樹脂の種類と硬化反応
  2. エポキシ樹脂硬化物の物性
    1. 機械的特性
    2. 電気的特性
    3. 熱的な特性 (化学的耐熱性と物理的耐熱性)
  3. 主骨格に機能性を有するエポキシ樹脂
    1. 多環芳香族系エポキシ樹脂
    2. 液晶骨格を有するエポキシ樹脂
    3. 複素環骨格エポキシ樹脂
  4. エポキシ樹脂による変性
    1. エポキシ変性ベンゾオキサジン樹脂
    2. エポキシ変性シアネートエステル樹脂
  5. エポキシ樹脂の強靭化
    1. 酸無水物硬化エポキシ樹脂の強靭化
    2. エポキシ変性ベンゾオキサジン樹脂の強靭化

2. エポキシ樹脂の分子構造と硬化性および耐熱性,熱劣化機構

(2016年2月5日 13:15〜14:45)

  1. はじめに
    1. DICエポキシ事業の説明
    2. 代表的な既存エポキシ樹脂
  2. 各種電気電子材料の技術動向
    1. 半導体パッケージ
    2. 高周波基板
    3. パワー半導体デバイス
  3. エポキシ樹脂の分子構造と粘度および軟化点の関係
    1. 粘度・軟化点の理想設計
    2. 分子量と性状値の関係
    3. 骨格の剛直性と性状値
    4. 水素結合の影響
  4. エポキシ樹脂の耐熱性向上とその課題
    1. 官能基濃度と耐熱性の関係
    2. 官能基数と耐熱性の関係
    3. 骨格の剛直性と耐熱性の関係
    4. 硬化速度の影響
  5. 耐熱性と相反する諸特性を両立する分子デザイン
    1. 耐熱性×流動性
    2. 耐熱性×吸湿性
    3. 耐熱性×誘電特性
    4. 耐熱性×難燃性
    5. 耐熱性×密着性
    6. 熱劣化と構造の関係
  6. 最新の特殊エポキシ樹脂・エポキシ樹脂硬化剤の紹介
  7. 硬化時間制御のための考え方

3. リン系硬化促進剤の硬化特性と硬化剤への影響

(2016年2月5日 15:00〜16:30)

 硬化促進剤が樹脂組成物中に占める割合はわずかですが、料理のスパイスのように素材の特性に大きく影響を及ぼします。本稿では、リン系硬化促進剤が硬化物物性に及ぼす影響、特に硬化性に関しては、加熱開始直後の低粘度時間の長期化と速硬化の両立について取り上げます。

  1. 有機リン化合物の種類と特徴
  2. リン系硬化促進剤の製造プロセス
  3. 硬化促進剤の種類と特徴
    1. エポキシ樹脂組成物の配合例
    2. 硬化促進剤の種類
    3. 硬化促進剤の特徴
    4. 硬化反応機構
  4. 硬化促進剤が硬化性に及ぼす影響
    1. 硬化時間を左右する要因
    2. 鍋底型硬化曲線の実現
    3. 樹脂配合後の潜在性への影響
  5. 硬化促進剤が硬化物物性に及ぼす影響
    1. 高耐熱性、高信頼性の両立の要望と対応
    2. 溶出不純物イオン低減方法の考え方
    3. 硬化物Tgと塩素引き抜きの関係
    4. 無色透明性への影響
    5. その他、諸物性への影響
  6. 高耐熱樹脂への潜在性硬化促進剤の適用
  7. 他材料との相互作用
  8. 開発における問題点と今後の課題

会場

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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