第1部 タッチパネルの種類と概要、最新の技術トレンド
(2016年2月12日 10:00〜11:30)
タッチパネルの構造と種類及び各々の特徴と応用分野を概説する。最新の技術トレンドとして、ITO代替材料、車載用タッチパネルおよびフレキシブルタッチパネルの開発・実用化の現状と展望について述べる。
- タッチパネルの種類と概要
- タッチパネルとは
- 構造による分類と特徴
- 方式による分類と応用分野
- 抵抗膜式
- 静電容量式
- 超音波表面弾性波式
- 光学式
- モバイル用In – Cellタッチパネルの現状と展望
- 最近の技術トレンド
- ITO代替材料と電極形成技術
- ITO代替材料
- 電極形成技術
- 車載用タッチパネル
- フレキシブルタッチパネル
- Appleの新技術
- タッチパネルの将来展望
- 市場動向
(数量は増えれども、売り上げは伸びず)
- コスト構造
(競合相手はアジアのメーカーではない)
- ビジネスモデルを変えなければタッチパネル業界に未来はない
(現状の投影型静電容量式タッチパネルはコントローラーLSIメーカーに作らされている)
- まとめ
第2部 インタラクティブインタフェースとしての触覚
(2016年2月12日 11:45〜13:00)
現在までの心理物理学によるヒトの触覚特性に関する研究や,工学的見地からの ヒトとの触覚情報のやりとりに関する研究などの実例をおりまぜながら,インタ フェースとしての触覚デザインについて議論します。並行して,対象に応じた適 切な情報を得るためのセンサの能力や活用方法について解説します。さらに,多 くの研究から確認されているヒトの触覚特性を紹介しながら,世界とヒトとの関 係性から,「双方向」という言葉を鍵にして,触覚技術のあるべき姿を模索します。今後,商品開発を進める上で考えるべき方向性や,いくつかのヒントを提示 できればと考えます。
- インタフェースとしての触覚
- ソトからヒトへ
- 情報チャネルとしての触覚
- 触覚の受容器
- 近年の触覚ディスプレイ
- ヒトからソトへ
- 手の動作とヒトの意図
- 近年の触覚センサ
- 触覚における入力インタフェース設計
- 触覚の双方向性
- アクティブタッチ
- 相互作用としてのインタラクション
- 触覚デザイン
- 実用的な触覚デバイスのためのデザイン
- コンテンツの設計手法
第3部 ヒトの感覚器の特性と触感ディスプレイへの応用
(2016年2月12日 13:20〜14:30)
何も装着していない皮膚に、無拘束で触感を提示する触覚ディスプレイを紹介します。触感を反映する基本原理、装置、デバイスの課題と限界を説明します。また触感をともなってインタラクションできる立体映像によってどのようなインタフェースやエンターテインメントが可能になるかを解説します。
- 触感におけるヒトの感覚器の特性
- ディスプレイに触覚が付加される意味とニーズ
- 触覚提示の仕組み
- 放射圧による触覚の提示
- 空間解像度と時間応答
- 提示範囲の限界
- 多様な触感を提示する方法
- 人間の触覚の機構
- 選択刺激法
- 触覚ディスプレイの設計と課題
- 基本原理,ディスプレイおよびデバイス構成,操作性と精度,感度などの技術課題
- 将来展望
第4部 形状記憶合金を用いた触感フィードバック技術
(2016年2月12日 15:30〜16:45)
タッチパネルなどの操作パネルを指が触った瞬間にクリック感を発生させる新方式アクチュエータを開発された。従来の振動モータ等と異なり、パネルのみが一瞬にして震える形状記憶合金を用いた独自技術から生まれた。その原理を説明するとともに市場拡大が期待される車載市場での応用について紹介する。また疑似的に作りだした「クリック感」を,受講者の皆様にも体感していただきながら解説する。
- 触覚技術の紹介
- 電磁ソレノイド、振動モータ、ピエゾ式の紹介
- 従来技術の説明。メリットとデメリット。
- 新方式アクチュエータの紹介
- 特徴、イメージ ・形状記憶合金の採用 ・単純な駆動回路
- 動作原理の詳細な説明 ・1つのデバイスでアクチュエータとセンサーを兼用
- メカニカルな「クリック感」を発生させる方法
- 実際の加速度波形、振動モータとの比較 ・製品への搭載例
- タブレットへの応用例の紹介
- 車載への応用例の説明
- 新方式アクチュエータが望まれる理由
- 車両メーカの反応とその市場
- その他
- 海外を含めた特許の登録状況
- アップル社のパソコンの触覚技術
- 高温動作実験
- 高電圧やエラストーマを利用した他の触覚技術
- デモ機実演 (受講者の皆様にも触って体感して頂きます)
- 質疑応答