1. ヒトの触覚知覚メカニズムと触感の評価
(2016年1月29日 10:30〜12:00)
- ヒトの触覚知覚メカニズム
- ヒトの皮膚の構造
- ヒトの触覚受容器の配置・構造・機能
- ヒト指腹部の有限要素解析
- 触感の官能評価実験
- ヒトの触感の因子分析
- 人工皮膚の開発と皮膚上塗布物のトライボロジ特性と触感
- つるつる、さらさら、すべすべ、ぬるぬる、べたべた、しっとりの違いの解析
- 紙の触り心地のモデル化
- 触感センサ
- 原理と形状
- 計測結果および官能評価実験結果との比較
2. 人間の言語認知特性を利用した触質感の評価・選択法
(2016年1月29日 12:45〜14:15)
言語や認知言語的特性を利用した触感の評価、分類方法を学ぶ。
- 触感の基本次元
- 粗さ
- 硬さ
- 温度
- 湿り
- 触感の主観評価法
- 言語を介さない触感評価
- 形容詞対による触感評価
- オノマトペによる触感評価
- 触感の選択法
- 触感デザイン
- 振動のデザイン
- 多感覚統合
3. 触覚の測定システムと評価実習
(2016年1月29日 14:30〜16:00)
- 触覚・摩擦評価測定システム
- 測定システム概要
- システムの機構
- 解析システムの紹介
- 触覚測定方法
- 用途別による測定方法紹介
- 測定例
- 触覚評価方法
- 測定データの解析方法
- 官能評価と定量的触覚評価
実習趣旨
身近な題材をもとに測定機器を用いて「サラサラ」「ツルツル」「ベタベタ」「ヌルヌル」などのオノマトペを用いて表現している曖昧な,言わば定性的な触覚表現を具体的かつ定量的な触覚表現に変換する手法をデモンストレーションを交えて紹介します。触覚の定性的な評価から定量的な評価への手法を紹介します。
実習の流れ
- TRILAB TL201Ts 、TRILAB解析ソフトと指紋パターン付触覚接触子を用いて、摩擦係数と加速度センサの波形から触覚評価を行う。
- 食器のヌメリ感とキュッキュ感の触覚評価
- 濯ぎだけで油分の残っているヌメリ感のサンプルと食器用洗剤で洗浄したサンプルの触覚評価
- 各種素材の指触り評価
- 各種タッチパネル保護シートの指触り評価を行う
などを行います。
- 質疑応答