製造研究において、化学品のスケールアップトラブルの未然防止、技術のレベルアップ (製造コストのダウン) 、悩む晶析の改良法、トラブル例、事故例について話をする。スケールアップの基本は同じ事をすれば同じになるである。ラボとパイロット同じことをしてないからトラブルが起きる。実験サイズは1gを基本として、データ収集を迅速に、数多くの条件を抑えると上記項目が達成できる。
- スケールアップトラブルの実例数個
- ラボとパイロット別実験になっている
- 文献の方法を化学実験と思うと製造研究はできない。優秀なほど罠にはまるが優秀なほどうまくなる
- 同じ事をすれば同じ結果
- スケールダウン法、トラブルの予測とトラブルの未然防止、トラブルの原因解明
- 技術のレベルアップには実験のスピードアップ
- 管理者の腕 (計画、分析機器の準備、中間体の手当)
- すべての結論は分析で行う。小さな実験
- 数多くの正確な実験が技術の保証、レベルアップ、トラブル防止、ブレークスルーを実現させる
- そんなに大変ではないし、時間もかからないものである
- 私の考えた方法で、できない晶析はない
- 滴下晶析は、結晶多形の出し分け、難濾過性改善、粒度分布コントロール
- 30%晶析法は結晶多形出し分け、粒度分布コントロール、濾過性改善、いろいろな種類の結晶を得られる
- 結晶を扱うのは生産性が悪くコスト高になる。晶析の省略は?
- 結晶化のトラブルはラボ段階でのすでにトラブル、分からないのである
- 事故例 (トラブル時対応策がないと事故になる)
- 未反応の蓄積 (大きな装置は冷却速度が遅い)
- 誘導期のある反応 (硝酸系、有機金属)
- 爆発性の検証 (DSC,ARC,雷管起爆試験、ガスビュレット)
- 私たちが起こした物、新聞情報など、死亡事故だけは起こしてはいけない
- パイロット前、中間体、製品のDSCだけは取っておく。安全は製造研究の最大の目標
- 最後に
- 事故例以外は私が経験した物、企業化したもので、現在でも操業されているものが多い。
- トラブルも金がかかるが、事故はとてつもなく金がかかる。
- その検討、対策はそんなに金はかからない。しておくべきである。