本セミナーでは、粒子合成の課題である構造制御とプロセス、微粒子の構造と機能との関係ならびにその応用例について詳解いたします。
コア・シェル粒子に代表される複合粒子は、有機高分子粒子や無機粒子の合成法を組み合わせて作製される。粒子の物理的、化学的性質は一般に粒径に強く依存するため、均一な特性の粒子の作製を行うためには、粒径の分布を揃えた、いわいる単分散性粒子の合成技術が不可欠である。近年、この単分散性粒子の粒径制御範囲が大幅に広がっており、理論的にも大きな進展が見られる。また、粒子上に更に色々な構造体を組上げていく手法が、微粒子の高次構造化のボトムアッププロセスであり、この技術開発の進展により形状・組成の均一な、多様な構造体を精密に合成できるようになってきた。その構造・形状の制御法は、ナノテクノロジーの基盤技術であり、微粒子の多機能化、高機能化のための必須技術である。 本セミナーでは、粒子合成の課題である構造制御とプロセスの低環境負荷に焦点を当てつつ、微粒子の構造と機能との関係ならびにその応用例について解説する。