今後の自動車の大きな流れは電動化にある。電動化はエネルギーの効率化である。エネルギーもガソリン、軽油の時代から電気、水素の時代とされる。次世代車=電動化においてプラスチックはどのように寄与するだろうか。そこでは軽量化もあわせて要求されてくる。プラスチックはどのように使うことが軽量化に寄与するのであろうか。ここでは期待が高いCFRPを含めてプラスチックによる軽量化の効果について紹介する。また、従来から使われている内装材には高級化が求められるがプラスチックを使った高級化への挑戦についても紹介する。
- 自動車を取り巻く環境とニーズの変化
- 自動車に使われるプラスチックの変遷
- 自動車と環境問題とのかかわり
- 自動車用燃料の特徴
- 自動車用燃料 (ガソリン、軽油、水素、バイオ)
- エネルギー密度とエネルギー効率
- 温暖化防止への自動車の取り組む方向
- 日本と欧州の温暖化防止に向けた対応
- 次世代車の現状と特徴
- 燃料電池車の課題
- 次世代車に対する高分子材料の課題
- リチウムイオン電池と高分子材料
- モータ、インバータにおける高分子への期待
- プラスチックによる軽量化
- プラスチックによる軽量化効果
- 素材による軽量化
- 統合化、一体化による軽量化
- CFRPによる軽量化
- 接着による軽量化
- 資源循環とリサイクル
- 資源循環の考え方
- リサイクルの現状
- プラスチックによる高級感への挑戦
- 触感の高級化
- 視覚の高級感
- 新しい価値の創造
- プラスチックの特性を生かす考え方
- 新しい用途での信頼性確保の進め方
- まとめ