おいしい味、ステキな香り、気持ちの良い感触など、味覚、嗅覚、触覚などの感覚にかかわる商品の価値は感性価値の代表ですが、客観的な記述が難しく開発や改良には大きな苦労が伴います。
一方、感性価値はお客さまの嗜好に委ねられる部分が大きく、お客さまの嗜好を正確に把握することは商品の価値創造を左右する重要な工程で、商品の売上げにも大きく関わります。ところが現状は、社内の衆智を集めて行う仕組みが欠けていたり、調査会社まかせであったりの状態です。
感性価値の価値創造に直結する嗜好型官能評価を、自社のものづくり文化の重要な工程として確立したいものです。
- おいしい味、ステキな香り、気持ちの良い感触の創造
- 商品の価値構造 (実質価値、感性価値、記号価値)
- 味覚・嗅覚・触覚等に関わる感性価値開発のアプローチ
- 感性価値の記述方法
- 官能評価概要
官能評価の実像と風評、感覚の挙動と特異現象)
- 2つの官能評価、分析型 (Ⅰ型) 官能評価と嗜好型 (Ⅱ型) 官能評価の存在
- 感性価値の記述ツール、議論のツールとしてのQDA
- 超促成QDA作成法入門
- 市場分析ツールとしてのQDA活用法
- 市場把握のための嗜好型 (Ⅱ型) 官能評価の実務
- 嗜好型 (Ⅱ型) 官能評価と分析型 (Ⅰ型) 官能評価の比較
- 準備段階 (計画の立て方、テスト品の選定、対象者の設定など)
- 実施段階 (質問書の設計、バランス配置と省略、HUSとCLTなど)
- 事後段階 (データの集計・分析、情報の抽出と報告など)
- 嗜好型官能評価の実施のポイント、コツ、注意点、余滴
- 野外科学 (実験科学に対しての) としての嗜好型官能評価の考え方
- お客さま語とメーカー語の差異
- 言葉の摺り合わせ
- 開発途上の感性価値の確認テスト
- 嗜好型官能評価の現状の危惧と今後の展望