本セミナーでは、形状記憶ポリマーが形状を記憶・回復するメカニズムを、ポリマー材料の基礎的物性を踏まえて分かりやすく解説いたします。また、その合成法や最近の研究動向などについても紹介いたします。
形状記憶ポリマーは、成形時の形状を記憶しており、通常は別の一時的な形状の材料として扱われているが、熱などの刺激により記憶している元の形状に自発的に変化するという特性を持つ。一見複雑な動作原理を持つように見えるが、実はポリマー材料が本質的に持つ特性を組み合わせた現象であり、ほとんどすべてのポリマーは形状記憶能を有すると言っても過言では無い。 本講演では、形状記憶ポリマーが形状を記憶・回復するメカニズムを、ポリマー材料の基礎的物性を踏まえて分かりやすく解説する。また、その合成法や最近の研究動向などについても紹介する。