近年、臨床試験の統計解析はほぼ全てがコンピュータプログラムで実行されています。このような時代においては、各種統計手法の計算法を習得することも大切ではありますが、それ以上に、各種統計手法を適切に選択し、その結果を適切に解釈できる能力が重要になります。
本ワークショップは、臨床試験でよく用いられる統計手法を適切に選択し、解析結果を適切に解釈できる能力を身につけるための体験型講座です。
本講座の目標は、臨床試験の統計手法を適切に選択できるようになることです。講師は例題を準備してはおりますが、参加者ご自身のクリニカルクエスチョン、ヘルスケアがございましたら、それに適した統計手法を選択することが可能ですし、それを推奨いたします。
- 導入
- ヘルスケア開発の目的
- 臨床試験プロセス
- 検証的試験と探索的試験
- 主要評価項目
- 主解析
- ワークショップ:主要評価項目と主解析の選択
- 統計解析
- 統計解析の目的
- 統計解析の方法
- 記述統計
- 推測統計
- 有意水準と検出力
- 統計解析手法の事前設定
- 検定の多重性と多重比較
- オーバーフィッティング
- ワークショップ:解析手法の組み合わせ方
- 統計解析手法の選択
- 最適な解析手法とは
- 統計理論研究の重要性
- 統計手法の選択
- 標本数の分類
- 変数型の分類
- 独立データと対データ
- 治療効果の定義
- 回帰モデルの使用
- 優越性、非劣性、同等性
- ノンパラメトリック法
- ワークショップ:統計解析手法の選択
- ケーススタディ
- 生存時間データの解析
- カテゴリカルデータの解析
- 連続値データの解析
- スコアデータの解析
- 群以上の群間比較法
- 重回帰モデルを用いた解析
- 経時測定データ解析
- 非劣性・同等性試験の解析
- データ欠測の取り扱い
- オープンディスカッション
- 総括