本セミナーでは、温度、湿度、機械的応力などのストレスと劣化速度との理論的関係および加速試験による寿命予測法について詳しく解説いたします。
先ず、接着継手の信頼性、耐久性を向上させるための基礎として、接着力発現の原理 (樹脂射出一体成型法、レーザ溶接法など最新の異種材料接着・接合法についても共通) 並びに接着剤および表面処理法の理論的選定法について解説します。 また、主な接着継手形式とその応力分布、破壊強度の特徴、および継手設計時の留意点について解説します。 さらに、継手に負荷される応力の時間的分布と接着強度のばらつきに基づいたストレス-強度モデルによる継手の希望破壊確率を与える安全率の計算法、接着継手の劣化の主要原因である温度、湿度、機械的応力などのストレスと劣化速度との理論的関係およびそれに基づいた加速試験による寿命予測法について詳しく解説します。 なお、接着トラブルの原因別分類と対策についても概説し、最後にご質問に対し講師の45年間にわたる接着についての実務経験に基づき、ご回答いたします。