ヘッドマウントディスプレイにおける生体影響評価と装着性・視認性の向上技術

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本セミナーでは、ヘッドマウントディスプレイの基礎から解説し、映像酔いの定量評価、長時間暴露の影響、視力低下・眼精疲労への対応について詳解いたします。

日時

中止

プログラム

1. HMDの装着快適性、視認性の向上技術

(2015年12月17日 12:30〜14:00)

 2014年6月に民生用途向けスマートグラスMOVERIO BT-200を発売しました。1stモデルBT-100に対して、ウェアラブル商品で最も重要な装着性という観点で、光学系の大幅な小型・軽量化を実現し、民生用途だけでなく様々なサービス業務でも活用されています。また、BT-200の光学プラットフォームベースに、2015年9月に業務用途向けモデルBT-2000を発売しました。  本講演では、BT-200、BT-2000で採用している光学プラットフォーム技術を紹介すると同時に、業務用途向けモデルBT-2000の概要並びにサービス業務含めた業務用途での活用事例についても紹介させて頂きます。

  1. HMD、スマートグラスの分類
  2. スマートグラスMOVERIOの光学技術
    1. 自由曲面導光板技術
    2. 両眼シースルーを実現する光学調整・画像調整
  3. ARを実現するために必要な技術
    1. 歪み及びピンぼけ“0”の光学技術
    2. ARを実現するための要件及びアプリ開発環境
  4. 民生用途向けモデルのサービス用途での活用事例
  5. 業務用途向けモデルMOVERIO Pro BT-2000の機能と特徴
    1. 装着性、接続性
    2. センサー、カメラ
  6. 業務用途における使用シーン
  7. アプリケーション開発
    1. ディスプレイ、UI制御
    2. カメラ、センサー制御

2. HMDにおける映像酔いの評価と視力低下・眼精疲労への対応

(2015年12月17日 14:15〜17:15)

 デジタル画像・映像が氾濫する時代において、視環境が介在する視聴の安全性を検討することは衛生学的に意義深い。加えて、就寝前の画像視聴はその直後の睡眠の質にも影響すると考えられるようになり、当該分野は学際的な広がりを見せつつある。そこで、本講演では立体映像およびその表示媒体に関する衛生学的な評価に加え、その応用や電子ペーパー・新型の影響ディスプレイなどの評価に関する研究を紹介し、安全な映像視聴に関するガイドラインを低減するための指針についてまとめる予定である。映像技術の進歩は目覚しく、4KTVに加え、昨年来8KTV (スーパーハイビジョン) が公開されるようになった。当該分野の重要性が益々認知されることになるであろう。

  1. HMDにおける映像酔いの評価と低減技術
    1. 映像酔いを定量的に評価するための重心動揺検査
    2. 立体映像刺激による映像酔いの生体影響
      ~映像曝露が生体に及ぼす影響に関する議論~
    3. 立体映像の長時間曝露が生体に及ぼす影響
    4. 長時間の立体映像視聴が体平衡系および自律神経系に及ぼす影響
    5. 往復運動映像観視における重心動揺の時間特徴解析
    6. HMDとLCDによる映像酔いの比較
  2. HMDによる視力低下・眼精疲労への対応
    1. 立体映像視聴時における水晶体-輻輳調節反応
    2. 立体映像の飛び出し認知限界に関する研究
    3. 電子ペーパーの衛生学的評価
      ~3D立体映像と電子ペーパーの今日的到達点~
    4. 立体映像のバイオフィードバックトレーニングへの応用
    5. HMDにおける視認性向上、映像酔い、疲労感の低減技術

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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