1. 量子ドット・ロッドの構造、作製技術とディスプレイへの応用
(2015年12月4日 10:30〜12:00)
これまではバイオマーカーとしての応用に限られていた量子ドットだったが、2年前より液晶テレビに応用されるようになり一躍注目を集めた。さらに2020年から放送される8kテレビの規格であるBT2020の広い色域に適合させるために、量子ドットの応用が期待されている。
本講座では、量子ドットの概要から応用のために必要な表面処理と分散技術、問題点と現在の解決方法、カドミウムフリー技術の現状、色域の拡大について述べる。さらに細長い形状をもつ量子ロッドの概要を紹介し、量子ロッドの特徴を生かすための配向方法を紹介する。量子ドットの概要を知りたい方から実際の応用製品を考えている方まで参考になるように、理論から実際の応用方法までをわかりやすく解説する。
- 量子ドットの概要
- 量子ドットとは何か?
- 製造方法
- 応用の現状
- 量子ドットの表面修飾と分散技術
- 量子ドットの表面修飾技術
- 量子ドットの分散技術
- 量子ドットの問題点と解決方法
- カドミウムフリー技術の現状
- 安定性
- 量子ドットの保護技術
- 量子ドットによる色域の拡大
- 量子ロッドの概要
- 量子ロッドの特徴
- 量子ロッドの配向と応用
- 今後の展望
2. シリコン量子ドットの合成と発光色制御、発光効率向上
(2015年12月4日 12:45〜14:15)
本講座では、環境負荷が低く、生体への影響の低い発光材料であるシリコン量子ドットの諸特性について説明します。特に、シリコン量子ドットの合成方法に関して、我々がこれまでに提案してきた簡便かつ安価な手法であるウェットプロセス手法に関して説明します。また、シリコン量子ドットの応用例に関しても、発光デバイス応用を中心に説明します。
- シリコン量子ドットの合成方法
- ドライプロセス手法によるシリコン量子ドットの合成方法
- ウェットプロセス手法によるシリコン量子ドットの合成方法
- シリコン量子ドットの発光特性
- ドライプロセス手法によるシリコン量子ドットの発光色制御
- ドライプロセス手法によるシリコン量子ドットの発光効率向上
- ウェットプロセス手法によるシリコン量子ドットの発光色制御
- ウェットプロセス手法によるシリコン量子ドットの発光効率向上
- シリコン量子ドットの応用例
- マルチカラーELデバイス
- 白色光源
- その他
3. 量子ドットの合成とこれからの応用可能性
(2015年12月4日 14:30〜16:00)
- 量子ドットとは
- 量子ドットの基本原理の概要
- 量子ドットの応用例
- 量子ドット太陽電池
- 量子ドットのバイオ、医学用途への応用
- 量子ドットLED
- 量子ドットの光学データへの応用
- 量子ドットのセキュリティーインクへの応用
- 量子ドットのフォトニック結晶への応用
- 量子ドットのインクジェットインクへの応用
- 量子ドットのディスプレイへの応用
- その他の応用
- 量子ドットの作り方
- 弊社での量子ドットの検討と今後