1. ヒートシール技法の基本と押出成形によるイージーピールフィルムの製造技術
(2015年12月16日 10:30〜12:00)
食品・医薬品包装において、現在プラスチックを用いた包装が多くなっている。プラスチックのフィルム包装や容器包装において、通常ヒートシールによる密封が行われているが、密封を完全な状態にした場合、内容品を取り出すための容易な機構が必要となる。最近では、ヒートシール部をイージーピールにすることによる方法が普及している。 本講演では、イージーピール技法の種類とそのメカニズムおよびイージーピール材の製造技法、適用事例について述べる。
- ヒートシール技法の基本
- 外部加熱によるシール技術
- 内部加熱によるシール技術
- ヒートシール用プラスチック材料
- 単体フィルム
- ヒートシールコーティング
- 多層フィルム
- イージーピールフィルムの種類
- 用途別イージーフィルムの特徴
- レトルト対応イージーフィルム・容器
- 医薬品用ダブルバック
- 電子レンジ加熱用パウチ
- イージーピールフィルムの製造法
- 押出ラミネーション法
- ブレンド・アロイによる方法
- 共押出法の応用
- イージーピール材のトラブル事例と解決法
- ヒートシール時に於けるトラブル
- 成形時におけるトラブル
2. 再生医療・バイオ分野で利用されている低温イージーピールフィルムについて
(2015年12月16日 12:45〜14:15)
食品の包装関係で広く使われているイージーピルフィルム (易開封性) は手軽さ、安全性、低コスト等の理由で広く普及している。一方、再生医療やバイオ分野でもプラスチック容器 (PP) の蓋材として使われている。容器に試料を入れ、フィルムで封止し、保管・撹拌・遠心・脱泡などの工程に移るがこの分野での対象物が化合物、細胞、血液等と幅広く、その耐薬品性、ガス透過性の影響とシール時の温度、時間について問題になることが多い、ここでは特に低温イージーピールフィルムを中心に使用例、問題点、使用機器などについて紹介する。
- イージーピールフィルムとは
- 剥離の原理と試験法
- イージーピールフィルムの構成
- 再生医療・バイオ分野での利用例
- マイクロプレートの蓋材として
- 耐薬品性と低温でのシールの優位性
- シール時の対策と保管方法
- 問題点と最新情報
- シール用機器の紹介
- 手動の機器
- 自動の機器
- 機器の詳細仕様
- その他
- パーマネントフィルム
- 透明イージーピールフィルム
- 非加熱、非粘着フィルム
- 自動剥がし機 (ピーラ) の紹介
3. ヒートシールの評価 – シール強さとパウチ・容器性能
(2015年12月16日 14:30〜16:00)
イージーピールフィルムはパウチや容器に広く使用されているが、それらの破損を許すわけにはいかない。ここでは袋や容器の実用性能とシール強さの関係について述べる。
- 耐破裂性
- 内圧とシール強さ
- 袋パンク試験法
- パンク試験・計算値と実測値
- 破裂試験器によるシール強さの測定
- 袋の耐圧縮性
- 圧縮試験とシール強さ、
- 圧縮試験・計算値と実測値
- 圧縮破袋計算式の意義
- 袋の耐落袋性
- 落下破袋とシール強さ
- 落下破袋と破断エネルギー
- 二分の一落下高さ
- 高速引張りシール部破断
- 落下破袋と縦横比
- 衝撃伝播速度からの考え
- CSR
- シール部破断エネルギー
- ダート落下衝撃評価法