本セミナーでは、「二酸化炭素貯留 (CCS) 技術の将来展望」、「CO2回収EOR」、「CO2船舶輸送」、「CO2のさまざまな利用展開」について解説いたします。
(2015年12月10日 10:30〜12:10)
地球温暖化を阻止するためには、世界全体でのCO2排出量の大幅な削減が必要である。既存技術の複合化技術であるCCSは、本目的を達成するために欠かせない現実的な選択肢として世界で注目を集めており、我が国も技術開発・実証試験を進めているところである。 本講座では、この「CCS」技術について、平易に解説するとともに、その必要性、国内外の動向、技術開発・国際標準化動向について紹介するとともに、CCSの課題を整理したうえで、将来展望について議論する。(2015年12月10日 13:00〜14:40)
温暖化対策としてのCCSの重要性が指摘されているが、現状の温暖化への各国の取り組みの状況としてCCSを経済ベースで進めることは困難で、CO2の有効利用として経済性のある化学用途への利用やEOR (石油増進回収) への利用が進みつつある。一方CO2 EORによる原油回収率向上は、原油の資源量を従来の2倍に出来る可能性を持っており、石油生産の面で有用性が増している。 今後に予想される石油問題を解説し、CO2回収を温暖化対策としてよりも原油生産としてのCO2回収EORに注目し解説する。また同時にCCS (CO2回収貯留) の現状を解説する。(2015年12月10日 14:50〜16:30)
CCSの研究開発や現状の商用事業から視点を移して2020年前後に新たな商用化を見越した別視点からの幾つかの切り口を紹介してビジネスの可能性を提示する。