(2015年12月7日 10:30〜12:00)
リチウムイオンキャパシタを基本から理解し、設計概要や適用事例を詳しく知ることで、要求されている材料特性や適用できるアプリケーションなどが、より具体的にイメージできるようになっていただきたい。
~キャパシタのさらなる高電圧化にむけて~
(2015年12月7日 12:50〜14:20)
電気二重層キャパシタ (EDLC) は、高出力・長寿命を特徴とする蓄電デバイスであるが、エネルギー密度の改善・さらなる信頼性の向上のためには作動電圧・充電電圧を高める必要がある。 有機系電解液を用いたEDLCであっても現実的な最大電圧は3V程度であり、それ以上の電圧で充電するとキャパシタが劣化し容量が低下する。高電圧充電によるキャパシタの劣化の原因は、活性炭電極界面における電気化学分解反応であるが、電気分解は電解液の電位窓だけでなく、活性炭電極の表面状態にも強く依存する。しかしながら、電極構造の視点に立った研究例は少なくEDLCの高電圧化には未だに課題が山積しているが、最近になり高電圧化の道筋が見えてきた。 本講演では、高温下での高電圧充電に対し優れた耐性を示す炭素ナノ細孔体電極の材料設計について概説する。
(2015年12月7日 14:30〜16:00)
筆者らが2002年に世界で初めて自動車用途へ電気二重層キャパシタを採用して以来、2012年になり、普及が進むアイドリング・ストップ・システムに使用され、燃費を20%程度改善しており、その効果は絶大である。今後、電気自動車やハイブリッド自動車への適用により、これらの燃費性能をさらに改善できる可能性がある。 本講演では、電気二重層の基本特性から解説し、現状や筆者らの開発経験からそのポイントなどについて説明する。