本セミナーでは、エスノグラフィの基礎と、エスノグラフィを実務に応用するためのポイントを詳解いたします。
今日、消費者の価値観や嗜好は多様化し、開発者のシーズやマーケターの思いこみで製品やサービスを提供することの限界が言われています。アンケートやグループインタビュー等では見つけづらい、消費者の潜在的なニーズや価値観を掘り起こすことでビジネスにおける差異化を図ろうと、北米などの企業では文化人類学者やエスノグラファーを重用し始めています。 ただし、文脈依存的な種々の現場において、エスノグラフィの手続きだけを機械的に真似しても潜在ニーズ発掘のためのエスノグラフィにはなりません。手続きの奥にあるものを理解する必要があります。消費者、ひいては人間の活動というものをトータル (全体論的) に把握しようとする文化人類学およびエスノグラフィの基礎から学ぶことで、ビジネスに有用な視角について検討します。