本セミナーでは、粉体工学の基礎を解説し、粉砕操作における問題点を明らかにします。
また、超微粉砕操作への粉砕助剤の数多くの適用例を示し、ナノサイズ粉体の製造についても解説いたします。
粉砕操作による微粉体の製造は、最も手軽な方法である反面、最もエネルギー効率の悪い操作といわれています。その上、さらなる微細化を目的としたナノサイズ粉体を得るための超微粉砕操作となるとなおさらです。これは、粉砕操作を固体の表面積の増加法としてだけ捉えているためですが、粉砕操作によって固体は実に様々な変化、すなわちメカノケミカル現象を生じているのです。 本セミナーでは、まず粉砕操作を理解するために必要な粉体工学の基礎を解説した後、実際の粉砕操作における様々な問題点を明らかにします。次いで、粉砕操作で生じる種々のメカノケミカル現象を解説するとともに、その効果的な利用法の一例を紹介します。 さらに、これまで実験研究を行った超微粉砕操作への粉砕助剤の数多くの適用例を示し、わずかな添加で粉砕性が飛躍的に向上するという粉砕助剤を上手に利用することで、ナノサイズ粉体の製造が可能であることをわかりやすく講義します。