多くの進化した工業材料や機能素子は、ミクロン~ナノの表面・微小部の集合体と言える。これらの開発・品質管理に、いろいろな多種のマイクロアナライザーや表面分析装置が用いられているが、どれが目的にかなっているかの判断は簡単ではない。
また、それらの装置の多くはパソコン操作により自動で綺麗なデータが得られるようになっているが、そのミクロン~ナノ~原子の世界の真実を本当に視ているのであろうか。 ブラックボックス化された装置の中を覗いてみると、いろいろな落とし穴が潜んでいる。
分析原理・試料作製・装置構成・操作がもたらす真実・非真実を見抜く力を養成する。
- 機能材料・精細部品・構築材料が求める高度な品質
- 表面・微小部・深さ分析に求めるもの
- 何が分かるか、どこまで分かるか?
- 表面・微小部・深さ方向のさまざまな分析法
- 電子の振る舞いと試料との相互作用
- イオンの振る舞いと試料との相互作用
- X線の振る舞いと試料との相互作用
- さまざまな分析法
- 特に汎用性のある分析法の特徴と比較
- SEM – EDX、EPMA、AES、SIMS、XPSの特徴と比較
- 様々な分析法の特徴と比較
- 分析法比較の注意と落とし穴
- 試料前処理の注意
- 分析対象の維持と試料保管中・試料作成中の汚染対策
- 真空と表面
- スペクトルの意味するもの
- 電子スペクトルの特徴と注意
- イオンスペクトルの特徴と注意
- X線スペクトルの特徴と注意
- 空間分解能
- 空間分解能とは? その重要性
- 空間分解能は何によって決まり、どのように分析データに反映するか?
- 走査像の分解能
- 様々な事例
- 空間分解能の落とし穴
- 最先端の分析技術の紹介
- 顕微メスバウア法による極微量鉄の原子状態分析