製造拠点の低コスト地域への移動や低廉原薬のグローバル調達などの進展により、従来以上に供給業者への監視が必要になってきた。また、大陸を横断する輸送を始めサプライチェーン全域に渡る品質劣化リスク、あるいは盗難、改ざん、粗悪原料による水増しなどのリスクも増大してきた。
こうした背景から、適正流通規範 (GDP) が各国で設定され、PIC/Sからも2014年6月にPIC/S GDPガイドが発出された。その要請概要と具体的な対応策について紹介する。
- GMPの歴史と旧来のGMPに欠如していた考え方
- 21世紀のGMPの動向
- PIC/S GMPの基本スタンス
- ルールベースからリスクベースへの転換
- PIC/S加盟による査察の視点変化
- GDPとは
- 品質リスクを工場外にも拡大
- 出荷後品質を保証するには
- PIC/S GMP Annex15の輸送ベリフィケーション
- EC 原薬GDPガイドラインとは
- さらに強化されていく盗難・偽造対策
- 国内のGDP対応動向
- 医薬品卸売業界の自主基準
- 行政サイドの動き
- 具体的なGDP業務
- GDP手順書の作成
- 業者との取り決め事項例
- 保管・流通業者の選定基準
- 輸送管理業務
- 輸送時の振動衝撃試験例
- 保冷車の留意点
- 保管管理
- 保管業者の業務
- 温度マッピングデータの取り方
- 防虫防鼠対策
- GDPに関するご質問と解答
- 参考 PIC/S GDPガイドの記載内容