重量で自動車の約73%は鉄、6%のアルミ等 80%が金属材料で構成されています。金属の基礎的な特性や生産技術を知ることは部品の材料・設計・生産技術者のみならず、技術企画・品質保証・生産管理・調達技術者にも必要不可欠です。
本セミナーでは鉄・アルミ等の基礎的な特性を説明した後、自動車用金属部品の材料特性と生産技術 (鍛造、熱処理、鋳造、焼結、鋼板成形等) について、基礎から応用までを適用部品例で解説します。最後に同じ部品を各種生産技術で製造した時のコスト、精度、強度について具体的な部品で比較し、経済的、品質的に最適な生産技術の選択方法・考え方について言及します。
- 自動車と金属材料
- 自動車の構成材料
- 鉄の物理的特性
- 鉄の分類 (鋼、鋳鉄、鋳鋼) と機械的特性 (硬さ、引張り特性、疲労特性)
- 自動車用機械構造用鋼
- 種類と機械的特性
- 鍛造工法と適用部品事例
- 熱処理の基本
- 結晶構造
- 組織
- 状態図
- 熱処理の種類と方法
- 機械的特性
- 表面硬化処理
- 浸炭焼入れ
- 浸炭窒化焼入れ
- 高周波焼入れ
- ショットピーニング
- 自動車用鋳鉄
- 鋳鉄の種類と特性
- 自動車に利用される鋳鉄の種類と適用部品事例
- 自動車用鉄系焼結金属 (近年、増加しているので詳しく説明)
- 原材料の鉄粉の種類と焼結金属部品の製造工程
- 焼結金属の密度と機械的特性
- 自動車に利用されている鉄系焼結金属の種類 (磁性材料を含む) と部品適用事例、動向
- 他の生産技術との比較
- 自動車用鋼板
- 鋼板の種類 (冷延鋼板、高張力鋼板等) と特性 (機械的特性、成形性等)
- 鋼板の使用部位
- 自動車用非鉄材料 (アルミ、マグネシウム)
- 合金の種類と部品の製造方法と機械的特性
- 熱処理の種類と機械的特性、適用部品事例
- 経済性から見た各種生産技術の比較
(鍛造、鋳造、焼結、鋼板成形)
- 各種生産技術の精度、強度、コストの概要・考え方
- 工程別、費目別の部品製造コストの内訳 (具体的な部品事例で説明)
- 同じ部品を各種生産技術で製造した時の比較 (具体的な部品でコスト、精度、強度を比較)
- 最適生産技術の選択方法、考え方