(2015年11月19日 10:00〜11:00)
粉末冶金技術とは金属粉をプレス成型し圧紛体を作りそれを焼結 (焼き固める) することにより機械部品を作るもので、鉄 – 銅 – 黒鉛系が代表的な材料で自動車部品に多く利用され、1台あたり1%弱の重量の部品が利用されている。重量的にはたいしたことはないが機能性に優れた高付加価値部品も多い。圧粉磁心は純鉄系の粉末を絶縁処理し、成形し焼結しないでそのまま磁心に使うもので昨今積層鋼板を超える性能も一部見られる。今回の講演は粉末冶金技術の全体像から圧粉磁心まで解説する。
(2015年11月19日 11:15〜12:45)
本講座では、近年適用例が増加している圧粉磁心のなかでも、純鉄粉を用いたものを中心に、適用例を紹介する。また、圧粉磁心の原料となる粉末の諸特性が及ぼす影響について概説したのち、低鉄損圧粉磁心を得るための粉末開発の実例について紹介する。
鉄粉の製造方法から特性改善手法、さらに適用例を紹介することで、圧粉磁心の全体像を見渡せる講座になると考える。
(2015年11月19日 13:30〜14:30)
従来の圧粉磁心で達成困難とされていた電磁鋼板同等の磁気特性を実現し、HVリアクトル用圧粉磁心の車載化を可能とした3つの技術内容について紹介する。