本セミナーでは、何も無い空間に映像を浮かべたり、絵や文字を書き込んだりできる新しいディスプレイ技術とその応用、市場性について解説いたします。
(2015年11月25日 10:30〜12:00)
没入型ディスプレイについて、その歴史的な展開から構築技術、応用事例、今後の展開まで、幅広く取り扱います。また、話題のプロジェクションマッピング技術との融合にも着目し、新たな映像投影技術の展開について紹介します。
(2015年11月25日 12:45〜14:15)
SF映画で描かれるような夢のディスプレイ、すなわち、空中に浮かぶ透明なスクリーン上に表示された情報をジェスチャーで操作するシステムや、空中に映像が飛び出しているディジタルサイネージを目指した研究について、空中映像の表示技術について講演者らが進めてきたこれまでの研究と今後の展開について解説する。 再帰反射による空中結像 (AIRR) は、市販の再帰反射シートとハーフミラーを用いて、広い視野から観察可能な大画面の空中スクリーンを形成できる。また、空中像の位置はハーフミラーと光源の位置で決まるため、再帰反射シートの設置に精密な位置合わせを必要としない。これらの特長とともに、テーブルトップ型の空中LEDスクリーンの実現や空中インタフェースへの応用例について紹介する。
(2015年11月25日 14:30〜16:00)
3次元立体表示技術は、直感的に3次元情報の構造を理解することができ、将来の映像情報インターフェイスとして大変期待されています。また、空中映像とすることで、より現実感が増し、さらに手の動きなどを検出して情報を入力する技術を導入することで、表示像を直接手で操作する新しいインターフェイスが実現できる可能性があります。しかし、現在実用化されている技術は、立体感の不自然さや観察位置の制限などがあり期待に応える物にはなっていません。 本講座で紹介する体積表示技術は、普及している立体ディスプレイとは異なり、実際に3次元的な光の分布を作ることで像を形成するので、自然な立体感を得ることができます。また、空中像形成として、従来のレンズや凹面鏡といった結像光学素子を用いる場合、観察可能角度を広げると歪みが大きくなりますが、最近開発された再帰性反射を利用すると、歪みのほとんどない空中像が形成できます。 本講座では、これらの空中3次元像形成技術に関して、いくつかの研究開発例を示して分かりやすく解説します。