バイオフィルムの抑制技術と製品の性能評価法

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会場 開催

本セミナーでは、新規に開発された可視光応答型光触媒を使ったバイオフィルム形成抑制効果について解説し、抗バイオフィルム製品の性能評価の現状を紹介いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部. 可視光光触媒によるバイオフィルム形成抑制効果

(2015年11月26日 13:30〜15:00)

抗菌剤が効きにくいとされるバイオフィルムは、浴室や台所などの水まわりなど身近な環境で問題となるだけでなく、医療現場においては抗生物質が効かないといった大きな問題になることもあり、バイオフィルム形成のコントロールが望まれている。本講においては、新規に開発された可視光応答型光触媒を使ったバイオフィルム形成抑制効果について概説する。
  1. 新規可視光応答型光触媒材料
    1. 紫外光型光触媒材料
    2. 窒素ドープ型可視光光触媒材料
    3. 新規可視光応答型光触媒材料
  2. 新規可視光光触媒材料の抗菌・抗ウイルス効果
    1. 一価銅化合物の抗菌・抗ウイルス効果
    2. 一価銅化合物の抗ウイルス効果のメカニズム
    3. 銀化合物の抗ウイルス効果とそのメカニズム
    4. 抗菌・抗ウイルス効果の高い可視光応答型光触媒材料
    5. 可視光応答型光触媒による抗ウイルス効果の特長
    6. 実環境下での可視光応答型光触媒による抗菌効果
  3. バイオフィルム形成
    1. 環境中におけるバイオフィルム形成
    2. 金属腐食とバイオフィルム
    3. バイオフィルムの形成過程
    4. バイオフィルムの構造
    5. クオラムセンシングとバイオフィルム形成
  4. 可視光応答型光触媒によるバイオフィルム抑制効果
    1. クロラムセンシング物質と可視光応答型光触媒
    2. 実環境下での可視光応答型光触媒のバイオフィルム抑制効果

第2部. 抗バイオフィルム製品の性能評価法

(2015年11月26日 15:15〜16:45)

水道水などの給・配水管においては配管素材がバイオフィルムの形成に大きく影響する要因のひとつである。ホテルや病院などの人々を多く収容する大型施設での給水の衛生管理は重要であり、バイオフィルムの抑制が課題となっている。水道水に検出される従属栄養細菌を対象として被検管を用いた殺菌性評価試験、マイクロプレートを用いた抗バイオフィルム形成評価の例を中心に抗バイオフィルム製品の性能評価の現状を紹介する。
  1. 給水・給湯用配管における衛生管理の重要性
    • 社会的な背景
    • 水系感染症の問題
    • 水質管理の指針・基準
  2. 長期間使用による配管内の状況とバイオフィルム形成の問題点
    • 20年使用後の水道用塩ビ配管の観察例
    • エージングによる配管内壁の観察事例の紹介
  3. 抗菌試験方法の解説
    • 硬質表面を対象とした評価法
    • 規格と方法の概要
    • JIS Z2801 フィルム密着法
    • AOAC キャリアテスト
  4. 抗バイオフィルム性能評価の事例紹介
    • 被検管を用いた殺菌性評価試験の紹介
    • マイクロプレートを用いたバイオフィルム形成阻害試験の紹介

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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