本セミナーでは、痛みについて基本的な事項を理解した上で、薬物療法と神経ブロック療法に的を絞り、適応と効果、副作用と合併症などについて解説し、今後求められる新薬像についても詳解いたします。
痛みを専門に診療する施設であるペインクリニックが日本に登場したのは今からおよそ40年前のことである。全国の大学病院の麻酔科に開設され、その後一般病院にも広まり、開業する医師も増えている。
痛みの治療手段としては、薬物療法、手術療法、理学療法、鍼や灸を利用した民間療法とともに、神経ブロック療法を忘れることはできない。ペインクリニックでは薬物療法と神経ブロック療法を主たる治療手段として痛みの治療を行っている。
薬物療法としては、消炎鎮痛薬が一般的であるが最近ではオピオイドも使用されており、多数の強力な鎮痛薬が登場している。
多様な痛みに対しては鎮痛薬以外に、抗うつ薬や抗けいれん薬の適応を忘れることはできない。
神経ブロック療法は、限局した部位にその効果を発揮できる強力な治療手段であり、鎮痛処置として極めて重要な手段である。
本講習会では、痛みについて基本的な事項を理解した上で、薬物療法と神経ブロック療法に的を絞り、適応と効果、副作用と合併症などについて解説すると共に、今後求められる新薬像についても検証する。