Next Cloud / 米国クラウドに勝る国産クラウドを考えてみる

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現在、クラウドの世界では、Amazon, Google, Microsoft, IBMが世界のトップシェアを誇っています。しかし、例えばAmazonやGoogleなど初期に構築されたクラウドは、激しい競争の中かで急いで構築したこともあって、必ずしもクラウドとして最適のアーキテクチャをベースとしたものとは言えません。例えば、AmazonのAWSはAmazonが自社のビジネス課題を解決するために構築したシステムを、誰もがサービスとして利用できるようにしたものです。また、GoogleのApp Engineは、Google検索を効率的に行えるように開発したキー・バリュー型データストアやそれを支えるソフトウェア基盤を、一般ユーザがサービスとして利用できるようにしたものでした。  これに対して、本セミナーで考えるクラウドは、クラウドの基本構成を分散システムアーキテクチャに拠った設計とし、次のような特徴を持っています。

  1. 第1講 Next Cloudについて
    1. なぜNext Cloudか
      1. AmazonやGoogleのクラウドがレガシーになりつつある、果たして巨大分散システムとしての最適システム構成になっているか
      2. ハードウェア及びネットワーク性能の飛躍的向上
      3. 業務系・基幹系 (勘定系) システムでの利用拡大
      4. Next Cloudの特徴
        1. クライアント・サーバ間通信アーキテクチャを根本から変更し劇的に高速化
        2. Webクライアントまで含めたクラウドアーキテクチャの設計
        3. オンプレミス、ベアメタル、プライべートサーバからパブリックサーバまでを含める
        4. 上記でスムーズな移行を可能にし、また高い可用性、保守性、保全性・機密性を持つ
    2. クラウド構成をゼロから検討し直し最適クラウドを構築する
      1. システム構成概要
      2. クラウド構成をゼロから考える
      3. 最もシンプルな処理系
      4. ビジネスロジックでファンクショナルサーバとDBサーバを分離した場合の構成
      5. ビジネスロジックでDBサーバを分離した場合の構成
  2. 第2講 Next Cloudのアーキテクチャ
    1. 大規模分散システムのアーキテクチャ
      1. OSF./DCE
      2. CORBA/IIOP
    2. 分散システムの仕組み
      1. クライアント・サーバ通信の基本
      2. Fatクライアント
      3. Thinクライアント
    3. 分散システムアーキテクチャ
      1. リクエストディスパッチャの機能
        1. IDLファイルの作成
        2. IDLコンパイラでスタブ・スケルトンの生成
        3. アノテーションを使用したスタブ・スケルトンの生成
        4. スタブ・スケルトンを使用したクライアント・サーバ間通信
        5. クライアントスタブ
        6. サーバスケルトン
      2. リクエストディスパッチャを使用したクライアント・サーバ間通信
        1. ExtendedApp Minder (Request Dispacher) へサーバ情報登録
        2. クライアントからサーバ情報取得
        3. 取得した情報でクライアント・サーバ間通信
      3. ディスパッチャの多階層構成
        1. ディスパッチャの多階層化
        2. ディスパッチャ起動時の処理
        3. サーバ起動時の処理
        4. サーバアドレス要求時の処理
    4. 分散システムの開発手順
      1. IDL定義とIDLコンパイラでスタブ・スケルトンの生成
      2. クライアントスタブとサーバスケルトン間の通信
        1. スラブとスケルトン間通信
        2. クライアントスタブ
        3. サーバスケルトン
  3. 第3講 分散システム型クラウド (Next Cloud) の特徴
    1. Next Cloudのサーバ構成
      1. CPU
      2. メモリ
    2. Next Cloud のネットワーク構成
      1. ネットワークプロトコル
      2. ネットワーク媒体
    3. Next Cloud のデータストア構成
      1. RDB構成
        1. Oracle
        2. MS SQL Server
        3. MySQL
        4. PostgreSQL
      2. NoSQL構成
        1. キー・バリュー型
        2. カラム指向
        3. ドキュメント指向
        4. グラフ型
    4. クライアント
      1. Mobile First
      2. Cloud First
      3. Offline First
      4. Three First
  4. 第4講 Next Cloudシステム構成
    1. Webサーバ + CGI + Applicationサーバ + DataStoreサーバ
    2. Webサーバ + CGI + DataStoreサーバ
    3. DataStoreサーバ Direct Access
    4. ブラウザUI
  5. 第5講 クラウド構成の多様化
    1. オンプレミスからの段階的移行
      1. オンプレミスからの段階的移行 stage1
      2. オンプレミスからの段階的移行 stage2
      3. オンプレミスからの段階的移行 stage3
      4. ストレージの移行
    2. プライベートクラウド
      1. プライベートクラウドの必要性
      2. プライベートクラウドの構成
    3. ハイブリッドクラウド
      1. ハイブリッドクラウドの必要性
      2. ハイブリッドクラウドの構成
      3. ハイブリッドクラウドの利点
  6. 第6講 可用性と拡張性
    1. 可用性 (Availability)
      1. クラウド構成の可用性
      2. デーストアの可用性
    2. 拡張性 (Scalability=Scale out)
      1. クラウド構成の拡張性
      2. デーストアの拡張性
    3. データの保全性と機密性
      1. データの保全性
      2. データの機密性
    4. Next Cloudの業務利用
      1. 企業・事業体単位でのクラウド空間
      2. 企業・事業体単位での機密性保持
      3. Next Cloudのビッグデータ処理
      4. Next Cloudの業務系・基幹系利用

会場

株式会社オーム社 オームセミナー室
101-8460 東京都 千代田区 神田錦町3-1
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