知財の活用は、事業の競争優位を獲得するため。活用できる特許の取得は、知財戦略にしたがう。事業の先読み、他社の実状と先読みに基づいて、事業戦略・内容に長じた者が知財を活用できれば、鬼に金棒となるでしょう。
知財を確立する最初の関門が特許庁の審査です。50%以下だった特許登録率が、近頃は70%になりましたが、特許の審査では80%に対して、拒絶理由が通知されます。
拒絶理由通知を克服することは、企業の知財担当者、発明者にとって必須です。基本的思考方法を身に着けましょう。特許の審査論理を理解し、適切な着眼点を身に着けましょう。また補正書、意見書を評価するセンスを身に着け、企業の知財センスの向上に役立てましょう。
審査官の関門は、戦える特許を作るために磨くチャンスです。
知財を活用して、事業の弱みを消し、事業の足かせを少なくし、他社知財による事業の制約を排除できるようにしましょう。
- 第1部 全体傾向の見方と基本的態度
- 権利行使を意識して (権利解釈の基礎) 、事業との関係の整理、発明の行方、次の発明への反映
- 第2部 拒絶理由通知対応の基本事項
- 拒絶理由を受け取ったとき
- 拒絶理由通知の種類と対応方針の目安
- 基本的対応策
- 基本事項
- 対策の種類
- 第3部 拒絶理由 (新規性・進歩性編)
- 新規性・進歩性を否定する拒絶理由の基本的構造
- 審査官の基本思考回路
- 拒絶理由が解消する心証の程度
- 拒絶理由分析手法
- 拒絶理由のリバース解釈
- 基本着眼点、ケーススタディ
- 本件特許発明の認定
- 引用発明の認定
- 対比、論理展開
- 論理付け
- 設計的事項、
- 動機付け
- 技術分野の関連性
- 課題の共通性
- 作用、機能の共通性
- 引用文献の示唆記載内容
- 有利な効果の参酌
- 引用発明との比較
- 効果に関する明細書の記載
- 意見書主張の効果の参酌
- 商業的成功
- 阻害要因
- 周知・慣用技術
- 数値限定、特殊パラメータ
- 特殊発明
- 意見書作成
- 最終結論
- 審査官のメッセージの理解
- 対処方針の決定
- 客観的根拠と主張
- 答えは出願当初明細書にあり!!
- 進歩性の主張4) 審査制度の属性
- 進歩性の主張5) 危険な主張 自己都合、独りよがり解釈
- 明細書の補正
- 進歩性のケーススタディ:
- 検討課題 (受講前に本願を読むことをお薦めします)
- 課題1 「傘の柄の袋」の事例 特開2009年〜1364年22号
- 他の事例
- 紙幣識別装置 事例: 用途発明
- 使い捨てマスク事例: 進歩性否定
- パラメータクレームの明細書開示要件事例 知財高裁平成 (行ケ) 10042号
- 「マウスパッド」の例
- 「木板スカーフ面加工装置」公然実施無効事例 知高2013年 (行ケ) 10288号
- 「プロダクト・バイ・プロセス・クレーム」関する解釈原則 最高裁判決 (2012年 (受) 第1204号、同2658号)