本セミナーでは、FSWの基礎から解説し、FSWの派生技術として摩擦攪拌点接合 (FSSW)、摩擦攪拌プロセッシング (FSP)の基礎と応用、FSWの現状と課題について詳解いたします。
摩擦攪拌接合 (FSW) は非消耗接合ツールの回転により被接合材を固相状態で接合する技術です。本プロセスが開発されてから20年を超え、当初は溶接が難しいアルミニウム合金への適用に向けた基礎・応用研究に注力されていましたが、現在ではアルミニウム合金に限らず銅や鉄鋼への実用化例も報告されるに至っています。 本講演では、まずFSWの基礎を解説します。その後、実用化例と実用化に至ったポイントを紹介し、自動車ボディ製造に普及している摩擦攪拌点接合 (FSSW) や摩擦攪拌を材料改質技術として利用する摩擦攪拌プロセッシング (FSP) などの派生技術の基礎と応用について解説します。最近注目を集めている鉄鋼やチタン合金のFSWに関する最新情報などについても平易に解説し、FSWの現状と課題について理解を深めます。