本セミナーでは、ソフトアクチュエータ、人工筋肉の基礎から解説し、特徴を活かした様々な応用、今後の展開などを最新の実験結果の解説を交えて徹底解説いたします。
誘電型ソフトアクチュエータ・トランデューサは、非常に優れた性能を有する新しい省エネルギー型人工筋肉である。この人工筋肉トランスデューサは、製作コストが安く、従来のコイルを用いたアクチュエータの半分以下の電力で駆動でき、かつ簡単な構造で柔軟な生物と同じような動きを実現できることから、モーターや電磁コイルなどを用いたアクチュエータに変わる新技術として、注目を集めている。 最新の実験データでは、 0.1gの誘電エラストマーで1.5kgの重りを持ち上げることが可能で、かつ超柔軟な透明電極を用いた透明人工筋肉が開発された。この人工筋肉の応用例として、①ロボティクス・パワースーツやモーター②流体・流量制御、ディスプレイ、③表面構造を瞬時に変化させるデバイス、④センサー、⑤インクジェットやナノ・マイクロデバイス、⑥指向性を有したスピーカ、⑦人工装具 (器官) を含む多様な医療・介護アプリケーションなどが挙げられる。また、この誘電型人工筋肉のもう1つのモードに、発電モードがある。このモードを上手く利用することにより、今まで余り利用できなかった「人・動物の動き」、「弱い水の流れ」、「微風」、「波の上下運動」といった穏やかな動き等から発生する振動を電気エネルギーに変換可能となった。また「機械や構造物の微振動」からも発電が可能である。 本セミナーでは、人工筋肉の現状、様々な応用、今後の展開などを徹底的に解説する。