新たに施設を構築する、あるいは新設備を導入する場合に最も重要なことは、施設や設備のデザインがユーザーの要求を反映しているかを充分に吟味することである。このデザインクオリフィケーション (DQ) がおざなりであると追加工事が発生してコストアップ、工期遅延の原因となる可能性だけでなく、使い勝手が悪いために、逸脱発生要因になりかねない。
本講では、特にユーザー要求仕様書作成時の留意点と、DQ時のチェックポイントを重点的に解説する。
- DQで必要になるユーザー要求仕様書 (URS:User requirements specification)
- DQ、IQ、OQ、PQって何?
- URSとは
- URS作成時の留意点
- ユーザーが提示すべき事項
- URSの作成手順
- デザイン適格性評価 (DQ)
- 業者の選定・調査の要点
- DQの判定基準
- 建屋計画のポイント
- 作業者保護策のチェック
- 封じ込め対策のポイント
- ヒューマンエラー対策のチェック
- 監視性・情報伝達性のチェック
- 空調システムのチェック
- 交叉汚染対策のチェック
- 異物対策のチェック
- 防虫対策のチェック
- セキュリティ対策のチェック
- コストを予算内に収めるには
- 工期を短縮するには
- IQ/OQの実施
- IQ、OQ の手順
- OQの基本原則
- 校正
- PQの実施
- PQの基本原則
- チャレンジテストとは
- 空調システムのバリデーション
- 清浄度の測定タイミング
- 日米欧3極の空調要件
- GMPの要請に対応した空調システムの適格性確認
- 製薬用水システムのバリデーション
- 超ろ過法の問題点
- 用水設備設計の基本
- 6dとは
- 製薬用水のPQ (Phase I、II、III)