本セミナーでは、日本車を中心としたプラスチック製自動車部品の採用動向と近未来における展望を考察いたします。
自動車用プラスチックの20世紀後半から現在までの発展の経緯を統計データをもとに振り返り、近未来 (2014年〜2020年) の自動車に求められる主要ニーズに対してプラスチックがどのように寄与することが期待されているかについて考察する。 また、「地球温暖化防止」と「枯渇資源の保護・延命化」の観点からハイブリッド車や電気自動車が普及しつつあるが、これらの次世代自動車において、プラスチックにどのような期待がかけられているかについて、第Ⅱ編と第Ⅲ編の内容を総括しつつ考察する。
日本車を中心としたプラスチック製自動車部品の採用動向と近未来における展望を考察する。 全体を14章で構成し、以下の5分野に分類して考察する。
自動車用プラスチックの「人と環境への優しさ」に対する貢献について考察する。 まず、現時点でどのようなことが実施されているかについて法規制の動向とともに考察する。さらに近未来において、どのような研究開発とその成果の実現が期待されるかについて展望する。
なお、以下の国内外の展示会における最新動向をレポートする。
これからの自動車に対しては、「温暖化防止などの地球環境保護対策」と「枯渇資源保護 (延命化) 対策」が緊急の課題となっており、これらの問題の解決なくして自動車文明の存続すら危うく、ましてや発展はありえない状況にある。正念場に立たされた自動車関連業界は、近未来 (2015年〜2020年) に将来の発展をかけてチャレンジするべき状況にある。 ところで、自動車を構成する材料に関しては、自動車の発明当初から1940年代までは鉄を主体とする金属材料が採用されていた。その後、種々のプラスチックが発明・製品化されるたび毎に、その優れた軽量性と成形性を活かして自動車部品に適用する開発努力がなされ、現在の国産車では重量にして10%近くの採用レベルにまで成長した。さらに近未来においても、上述の自動車に対する課題を解決する手段の一つとして、プラスチックの自動車部品への適用は進んでいくと期待されている。 そこで本講演では、こうしたトレンドを踏まえてプラスチックがどのように貢献できるかについて考察したい。