本セミナーについては、セラミックスの製造について基礎から解説いたします。
セラミックスの成形と構造評価法を中心に解説いたします。
セラミックスの製造では、粉体を金型中に充填して、圧力を負荷して成形体を得た後、焼結を経て作製される、粉体を充填して圧力をかければ形はでき、焼結すれば、一応、セラミックスはできる。しかし、その改善には、粉体の取り扱いから、成形体の作製、評価までを詳しく検討する必要がある。これまで成形時の傷の形成抑止、加工、焼結時の変形などは、現場の技術者の経験 (ノウハウ) によって支えられてきたが、今後もその技術が継続されないことも想定される。我々は、各工程のポイントを可視化する技術開発を行い、経験から科学を目指した取り組みを行っている。構造を明らかにすることで、製造の歩留り、焼結変形といったこれまで制御しきれなかった因子を制御可能なものとすることができるようになる。 本セミナーでは、セラミックスにおける成形とその構造評価法を中心に解説するとともに、その制御による品質向上についても述べることとする。粉体を制御し形成する技術は、セラミックスだけでなく、電池や触媒等にも広がりつつある重要な分野となっている。粉体の取り扱いはますます重要となっている。