第1部. 糖尿病領域の臨床診療データからみる治療薬の使用状況とSGLT2阻害薬の使用実態
(2015年11月12日 11:00〜12:30)
医療分野に集まる「ビッグデータ」を活用することで、日本の医療が飛躍的に進化すると期待されています。ただ、海外と比べ日本ではIT化が遅れているといわれる医療の世界。IT化することで私たちに何がもたらされるのでしょうか。 今回はまず医療業界でのビッグデータとはどういうものか、又弊社が所有する大規模臨床データを使用することで糖尿病領域を例にどういったことを見ることが出来るかをご紹介します。
- 日本での利用可能な医療データベースの種類・特徴
- 医療データベースの種類
- 各種医療データベースの特徴
- 各種医療データベースのメリット、デメリット
- 臨床データベースからわかること
- 臨床データベースの所得可能な項目内訳
- 臨床データベースの活用領域、事例
- 臨床データベースからわかる糖尿病治療薬の使用実態
- 臨床データベースから見る2型糖尿病患者数
- 2型糖尿病患者における診療フロー
- 2型患者の薬剤治療傾向
- 臨床データベースから見るSGLT2阻害薬の使用のタイミング
- SGLT2阻害薬の使用実績
- SGLT2阻害薬とその他糖尿病治療薬との併用状況
- HbA1c値別のSGLT2阻害薬使用実態
第2部. SGLT2阻害薬を含む糖尿病治療薬の治療効果・有害事象に関する統計解析結果の解釈 (仮)
(2015年11月12日 13:15〜14:45)
SGLT2阻害薬に関する最近の研究論文に基づき、その治療効果と有害事象の統計解析結果について解説します。統計学的な理論の平易な説明も加えますので、SGLT2阻害薬の有効性と安全性に関してより深く理解できます。具体的な研究事例を挙げて説明しますので、統計学的な知識は不要です。
- 糖尿病治療薬の有効性と安全性を 評価するための臨床試験デザイン
- 評価尺度の設定
- Intention To Treatの原則と関連する統計学的用語
- 症例数設定の具体的な方法
- 治療効果の大きさと有害事象の発症率の推定
- 連続変数で用いられる推定値と使い分け
- 離散変数で用いられる推定値
- 推定結果のまとめ方
- 複数の治療薬の有効性に関する比較方法
- 統計学的検定における仮説の設定方法
- 有意差検定の仕組みと解釈
- 非劣性検定の仕組みと解釈
- 具体的な研究事例の解説
- 臨床試験の論文紹介
- 国内の研究事例
第3部. 2型糖尿病における治療薬の使い分けとSGLT2阻害薬の有用性
(2015年11月12日 15:00〜16:30)
2型糖尿病の治療薬を整理しながら特に体重減少効果が期待できる薬剤を列挙しながらその違いについて解説します。 SGLT2阻害薬の有用性と安全性について具体的に症例提示をしながら提案していきたいと考えております。
- 2型糖尿病の疫学と病態
- 世界の糖尿病の動向
- 国内の糖尿病の疫学
- 西洋とアジアの2型糖尿病における病態の差異
- 2型糖尿病の治療上の問題点
- 2型糖尿病治療総論
- 食事療法
- 運動療法
- スルホニル尿素薬 (SU薬)
- 速効型インスリン分泌刺激薬 (グリニド)
- αグルコシダーゼ阻害薬
- インスリン抵抗性改善薬 (チアゾリジン薬)
- DPP-4阻害薬
- インスリン
- 体重減少効果のある薬剤
- ビグアナイド
- GLP-1受動体作動薬
- SGLT2阻害薬
- SGLT2阻害薬の有用な症例は?
- 自験例の検討
- 症例提示
- 演者の考える有用例
- 安全性について