第1部 ABS樹脂の基礎と高機能化
(2015年11月17日 12:15〜13:30)
- ABS樹脂の基礎知識
- アクリロニトリル (Acrylonitrile) ,ブタジエン (Butadiene) ,スチレン (Styrene) 共重合としての構造
- 主な製法
- ABS樹脂の市場性
- ABS樹脂の主な特徴
- 熱可塑性
- 耐熱性,耐寒性
- 剛性,硬度,耐衝撃性,曲げ疲労性などの機械的特性
- 流動性,成加工性
- 光沢性,表面美観,印刷・塗装・めっきが容易
- 切削,接着,溶接などが容易
- 有機溶剤には可溶だが酸性溶液やアルカリ溶液には不溶
- 技術課題
- 耐候性
- 紫外線劣化
- 可燃性
- 耐薬品性
- ケミカルクラック
- 加工中独特の臭気を発する
- 主な用途・最近の応用例
- 家電や電気電子製品の外装・筐体・機構部品
- 自動車パネルなど内装部品
- 文具,生活雑貨,家具,楽器,模型
- 自動車などの樹脂めっき部材
- 塗装レスで高級感を演出できる成形品
- 3Dプリンター用インク材料,他
- ABS樹脂の高機能化について
- 耐熱性向上,難燃性向上,耐候性向上など高機能化の手法,材料設計
- 高機能化ABS樹脂の用途
- 今後の展望
第2部 ABS樹脂の「耐薬品性評価」 及び「ポリマーアロイ」による機能向上
(2015年11月17日 13:45〜15:00)
ABS樹脂は非常にバランスの優れた汎用樹脂である。 一方で、市場においては、薬品との接触による、ABS樹脂製品の割れ問題が数多く発生している。本セミナーでは、ABS樹脂に関する耐薬品性の評価方法及びポリマーアロイによる機能向上などを解説する。
- ABS樹脂の概要
- 割れのメカニズム
- クラック発生の要因
- 主な割れの種類
- ケミカルクラックのメカニズム
- SP値と耐薬品性の相関
- 耐薬品性の評価
- 耐薬品性の評価方法
- 耐薬品性判定基準及びその対策
- 成形品の割れ解析
- 成形品の割れ事例紹介
- 割れ破面の解析方法
- ABS樹脂の耐薬品性の改善手法
- 耐薬品性改善のメカニズム
- ポリマーアロイによる耐薬品性の改善効果
- ポリマーアロイによるその他機能向上事例
第3部 (ABS樹脂を含めた) 材料障害の原因とメカニズムおよびその解析事例
(2015年11月17日 15:15〜16:30)
ABSを含めた樹脂、はんだ、接着剤などの不具合解析事例を中心に試験方法、メカニズムについて解説させて頂きます。
- 材料に起因する不具合解析の重要性
- 解析の手順と使用する分析設備
- 接着剤やコーティングなどの解析事例
- 接着剤やコーティング,はんだなどの製品の分類
- 密着性低下,接着剤劣化の原因
- 不具合における解析の手順
- 一般的な樹脂の解析事例
- 樹脂の種類と物性低下,不具合の原因
- 不具合における解析の手順
- ABS樹脂の不具合解析
- 当社のビジネス紹介