(2015年10月22日 11:00〜12:10)
これまでバイオマスを原料とした化学品の開発は欧米のベンチャーは主体となっていたが2014年にドイツのBASFがバイオコハク酸の商業化をするなど大手化学会社が参入し始めた。本講座では、バイオマスを原料とした化学品の開発・商業化の現状を紹介するとともに将来を展望する。
(2015年10月22日 12:50〜14:00)
石油由来の化学繊維の普及に伴い、その用途が限定的であった天然繊維の麻が環境と健康問題の高まりによって、その活用がはじまっている。本講演では、麻繊維の自動車分野への応用を通じて農作物を工業製品に使うためのポイントについて述べる。
(2015年10月22日 14:10〜15:20)
非可食バイオマスを原料に用いた高耐熱ポリアミド樹脂「XecoT」は耐熱ポリアミドの中でも特に耐熱性や摺動性、耐薬品性に優れており自動車、電気電子用途への展開が期待される。応用展開に軸足をおいた説明を行いたい。
(2015年10月22日 15:30〜16:40)
非食用のバイオマス資源を用いた汎用プラスチックの開発が求められています。本セミナーでは、汎用プラスチックであるバイオPETと新規機能性バイオポリエステルを非食用バイオマス由来化合物であるフルフラールから合成する手法について解説します。
(2015年10月23日 10:00〜11:10)
高分子多糖類の特徴を活かした結晶性および非晶性バイオベースプラスチック、農産廃棄物より抽出される植物由来芳香族化合物を用いた高耐熱性バイオベースプラスチック、微生物が糖や植物より生産するバイオポリエステルについて紹介する。
(2015年10月23日 11:20〜12:30)
セルロースナノファイバーは、高強度、低熱膨張性であるとともに、高熱伝導性も有する。本講ではセルロースナノファイバーの細さ (<100nm) と高熱伝導性に着目し、ガラス並みの高い熱伝導性を有する透明樹脂フィルムの製法とその特性について解説する。
①中国の慈竹、日本の孟宗竹から、ジュート、ケナフなどの靭皮繊維代替となり得る (不織布に使える) 繊維を取り出す方法とこれを使った各種製品、特に船舶、自動車用内装材への応用について) ②竹繊維を一層微細化、綿との混紡糸を作る。③竹繊維のコスト効果の高い使い方 ⇒ 爆砕・機械式パルプとPP/PLA射出成形品への応用④竹繊維からナノ繊維、セルロースミクロフィブリルの製造とその実用的活用。
(2015年10月23日 14:30〜15:40)
植物油や糖質などのバイオマス資源から生産されるバイオポリエステルに関して、生産法や材料物性について概説し、部材化の開発事例について紹介する。