バイオ / 抗体医薬品におけるタンパク質凝集体に関する基礎講座

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バイオ医薬品は従来の低分子化合物医薬品と比較しての有効性が高く副作用が少ない医薬品として期待されており、実際にこれまで治療が困難であった数多くの病気に治療の道を開いた。そうは言っても、バイオ医薬品に問題がないわけでなく、種々の副作用の問題を有する。その中でもバイオ医薬品の免疫原性は、臨床試験中または上市後のタンパク医薬の医薬品としての是非をも左右し、新規バイオ医薬の開発において克服することが必須である大きな課題である。 バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子としては、異種と認識されるアミノ酸配列、タンパク質会合・凝集体、宿主由来タンパク質 (HCP) 、そして糖鎖などが挙げられるが、これらリスク因子の中でも、タンパク質凝集体、特にSubvisible particles (SVP) と呼ばれる粒径が0.1~10?mの凝集体は、未だ当局からその評価の指針が確立しておらずバイオ医薬品開発現場における“頭痛の種”となっている。  本講演では、バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子であるタンパク質凝集体にフォーカスし、その生成原因や物性に関して解説するとともに、現行の評価・分析法の問題点、そしてこの問題に対する対処策などについて述べさせて頂く。また、バイオ医薬品の処方検討にもフォーカスし、処方検討法、各種添加剤、そして容器について述べる。さらに、SVPの規制に関する最新の動向を示すとともに、最近開発/発売された新規SVP評価法の紹介を行う。

  1. バイオ医薬品のDrug substance
    1. 目的物質由来物質と不純物
    2. 製造工程由来不純物と混入汚染物質
  2. バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子
  3. 各種免疫原性の予測法
  4. タンパク質会合/凝集体・Subvisible particles (SVP) ・不溶性微粒子の評価・分析法とレギュレーション
    1. 各種不溶性異物/微粒子評価法におけるWorking range
    2. タンパク質会合/凝集体・SVP・不溶性微粒子のレギュレーション上の留意点
    3. 新規SVP評価法の紹介
    4. 会合・凝集体評価法とその問題点
    5. 不溶性微粒子検査法とその問題点
  5. 凝集体/不溶性微粒子/異物の種類とそれらの混入元/原因と生成メカニズム
    1. バイオ (抗体) 医薬品凝集化の主な原因とその生成メカニズム
    2. 凝集体/不溶性微粒子/異物の同定法
    3. 薬液中の凝集体/不溶性異物同定のフロー
  6. バイオ医薬品の処方検討
    1. バイオ医薬品の処方タイプと処方のコンポーネント
    2. 一般的な処方検討法とHigh – throughput Formulation Screening (HTFS) 法
    3. 安定効果がある添加剤の選定
      • 添加剤使用時のトラブル事例とその対策
      • 添加剤のトレンド
  7. 各開発ステージに応じたタンパク質凝集体/不溶性微粒子問題に関する包括的なストラテジー
  8. 最後に

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