POCT診断キットの利便性向上と感度向上

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プログラム

第1部. ユーザーからみたPOCT機器・試薬 (診断キット) への改善ニーズ

(2015年10月16日 12:15〜13:45)

POCT機器・試薬の開発はめざましく、検査室以外での病棟や在宅医療での場所で検査が実施されている。また、市中薬局において検体測定室の開設が認められ、患者としてではなく自ら希望する受検者に対してHbA1cの測定が行われており、そこでもPOCT機器・試薬が使用されている。POCT機器・試薬の利点は操作が簡便であり、迅速な対応ができるところから迅速検査として、インフルエンザウイルスをはじめとする感染症、糖尿病での血糖、HbA1c、循環器系疾患では心筋マーカー、凝固・線溶系の検査で使用されている。しかしながら検査前の工程である「検体採取時の状況や手技による誤測定値」や「検査結果判定時の誤判定」などが生じていることが少なくない。これらの事例からPOCT機器・試薬の改善の必要性とニーズについて共有する。

  1. POCT機器・試薬の現状
  2. POCTにより医療と臨床検査はどのように変革
  3. POCTの使用者
  4. POCTの導入までのフロー
  5. POCTの精度管理
  6. POCTの検体採取時に潜んでいる問題点
  7. POCT取扱い
  8. POCT判定時に生じている現象
  9. POCTの有用性
  10. 検体測定室での問題点
  11. 必要な改善点と不必要な改善点
  12. 今後、望まれるPOCT機器・試薬

第2部. 臨床現場がPOCT診断キットに求めるもの

(2015年10月16日 14:00〜15:30)

イムノクロマト法を利用したインフルエンザ診断キットが広く使用されるようになり、その利便性、有用性が認識されるようになった。インフルエンザに引き続き、アデノウイルス、RSウイルス、そしてヒトメタニューモウイルスの診断キットが上市され、利用頻度が増加している。また多数の病原微生物の遺伝子検出を行うことが出来るマルチスクリーニングも臨床現場に導入されつつある。このような状況において冬期の急性呼吸器感染症の疫学を考え、POCT診断キットの有用性と求められている事について考える。

  1. 日本の外来に置ける急性呼吸器感染症の原因ウイルス
  2. インフルエンザの流行と迅速診断キットの有用性
  3. RSVの臨床とキットの有用性
  4. アデノウイルスの臨床とキットの有用性
  5. 適切な検体について
  6. 検査時間短縮化の意義
  7. マルチスクリーニングの現状
  8. 臨床医が求めるもの

第3部. イムノクロマト法診断法の高性能化 (感度向上など) と新技術

(2015年10月16日 15:45〜17:15)

イムノクロマト法は、抗体分子の有する高い選択性、親和性を活用したバイオセンシング技術のひとつである。特に、現場での簡便な操作で医療診断、食品環境計測を可能にするものとして、その多くが実用化され、広範囲に応用されている。本講座では、こうしたイムノクロマト法の現状を示すとともに、現在課題となっている感度向上や定量化をめざした技術について紹介する。特に最先端のナノテクノロジー、バイオテクノロジーを活用した試みについて紹介したい。

  1. イントロ:
    バイオセンサーとPOCT 診断
  2. イムノクロマト法とは
  3. イムノクロマト法の応用例
    1. 唾液IgAによるストレス診断
    2. PSA (前立腺ガンマーカー) 診断
    3. 豚肉の計測 (ハラール対応)
  4. 高感度イムノクロマト技術
    1. 金ナノ粒子の配置制御
    2. 発色増幅剤の利用
  5. イムノクロマト-PCRを用いた高感度計測
  6. 印刷電極を用いた高感度イムノセンサー

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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