本セミナーでは、燃料電池金属セパレータの導電性、耐食性向上とその評価について詳解いたします。
(2015年10月23日 10:30〜12:00)
自動車などに燃料電池を使用するためには、発電出力密度の向上が求められる。発電出力密度の向上は燃料電池の小型化を可能とするため、コスト低減の点でも有効である。本講では、金属多孔体を燃料電池のセパレータ流路に採用することで発電出力密度を増加させる手法などについて紹介する。
(2015年10月23日 12:45〜14:15)
固体高分子形燃料電池の電池特性は、パーツ材料それぞれの性質により変化する。そこで、固体高分子膜やセパレータの特性を電気化学的に評価し、電池の劣化や電池特性の変化に関与する材料評価を行い、燃料電池の信頼性について講演する。また、無電解めっきを利用した新しいセパレータ材料についても紹介する。
(2015年10月23日 14:30〜16:00)
腐食と接触抵抗の問題を述べる。また演者らが腐食研究のために開発したセパレータの仕様や窒化物を介在させるステンレス鋼の表面処理法について紹介する。窒化物を利用する方法として、TiNとSBRとの複合体を泳動電着する方法と、硝酸溶液中でステンレス鋼をカソード処理 (電気化学的窒化) する方法とを紹介する。