クリーム・ゲル・液状物質の処方設計と評価方法

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本セミナーでは、クリーム・ゲル・液状物質について「人間の触覚知覚メカニズムと触感の評価」、「レオロジー特性と感触」、「使用感に優れたクリーム・ゲル・パウダー型化粧料/医薬品の処方設計」の3つの観点から解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 ヒトの触覚知覚メカニズムと触感の評価 (10:00~12:00)

 はじめに、ヒトの触覚知覚メカニズムを概説する。まず、指などの無毛皮膚部には4種類の触覚受容器が存在していることや、その基本特性を概説する。また、有限要素法を用いたヒト指の変形解析結果を示す。  次に、講演者が開発した触感センサについて述べる。続いて、人工皮膚の開発と、皮膚上塗布物のトライボロジ特性と触感の解析結果について述べる。  特に、「べたべた」「しっとり」「ぬるぬる」の違い、「さらさら」「すべすべ」「つるつる」の違いについて述べる。

  1. はじめに
  2. ヒトの触覚知覚メカニズム
    1. ヒトの皮膚の構造
    2. 触覚受容器の構造と機能
    3. 有限要素法を用いたヒト指の変形解析結果
  3. ヒトの皮膚構造に学ぶ触感センサ
    1. 原理
    2. 計測結果
    3. ヒトの触感因子との比較
  4. 人工皮膚の開発と皮膚上塗布物のトライボロジ特性と触感の解析
    1. 人工皮膚
    2. 計測装置
    3. 計測手法
    4. 計測結果
    5. 官能評価
    6. 多変量解析結果
    7. 「べたべた」「しっとり」「ぬるぬる」の違い
    8. 「さらさら」「すべすべ」「つるつる」の違い
  5. おわりに

第2部 レオロジー特性と感触 (12:45~14:45)

レオロジーとは何を測定し、何に役に立つのかを粘度測定について化粧品や食品を対象として解説し、化粧品開発で利用された分散状態の評価方法としてのレオロジー測定について解説する。

第3部 使用感に優れたクリーム・ゲル・パウダー型化粧料/医薬品の処方設計 (15:00~17:00)

 化粧品や皮膚外用剤の目的は皮膚を健やかに保ち、より美しくすることである。しかし、最新のバイオテクノロジーやナノテク材料を処方中に盛り込んだとしても、必ずしも使用者の心をつかめるとは限らない。どんなに効果が高くても、塗りにくかったり、不快なべたつきが残るクリームは毎日使い続けてもらえないのだ。  本講演では、塗り心地が良く使用感に優れたローション、クリーム、ゲル状化粧料/皮膚外用剤の処方設計の基本的な考え方を概説した上で、具体的な処方例を交えて最新の知見を紹介する。

  1. はじめに
    1. 消費者はどんな使用感を好むのか?
    2. 使用感に特徴のあるエマルション型化粧品の実例
    3. エマルションのタイプ・状態と使用感の関係
    4. 化粧品原料の特性と使用感との関係
  2. 化粧品処方設計の実際
    1. ローション/クリームのさっぱり感/しっとり感の制御
    2. 口紅の塗り心地を高めるには?
    3. 粉体化粧料の使用感
  3. 化粧品の使用感に関する最新研究
    1. シルキーフィールパウダーと化粧品への応用
    2. 界面活性剤を使わないエマルションとその使用感
    3. 水の手触りとローションの処方設計
    4. お肌の状態と皮膚の手触り

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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受講料

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