本セミナーでは、味覚のメカニズムなどの基礎から、味覚受容体を利用した味の客観的評価法まで詳解いたします。
たべものを口に入れると味が感じられますが、その感覚は食べもののおいしさに大きく影響します。味を感じるメカニズムについて明らかにされたのは実はつい最近であり、2000年に発表された味覚受容体同定の最初の報告以降、この分野は急速に発展しました。 本講演においては味覚受容体の発見の歴史を紐解くとともに、食品の味を感じるメカニズムに関する基礎科学的な知見について紹介します。また、味覚受容体を利用した味の客観的評価系についても、我々の最先端の成果を中心として解説します。