本セミナーでは、食品包装に係る法規制の国際的な最新動向と、企業としての対応・留意点を詳しく解説いたします。
日本の食品包装用原料樹脂の規制は、世界でも類のない業界自主基準方式であるが、厚生労働省は本年6月、国によるPL制度化方針を初めて公表し、今後レトルト想定の溶出試験条件改正、乳等省令統合等と合わせて、大きな改革が進む見込みである。しかし、欧米と比較して、未だ相違点が多いのが現状である。欧米は着実に法整備を進め、特にEUは年内にも印刷インキと接着剤のPLを制定する見込みであり、NLしかない日本へも大きな影響が予想される。 中国は、凄まじい急ピッチで法整備を進め、最近はEU基準採用が多くなっている。韓国と台湾はPL制定を審議中であり、オセアニア、湾岸諸国、中南米諸国、ロシアは、同盟国間の共同基準化を進めている。 原材料と製品のグローバル化が進む中、輸出に際しては当該国の法規制遵守が必要であり、貿易立国日本としては正しい理解と対応が必要である。本講では、これらの国内外の法規制の最新動向、及び企業としての対応・留意点に関し解説する。