第1部. シェーグレン症候群の臨床試験デザインと被験者選定の留意点
(2015年10月6日 10:30〜12:00)
- 開発で留意すべき病態・メカニズム
- 臨床試験デザインのポイント
- 被験者選定のポイントとその基準
- 医師が求める臨床試験のエンドポイント選定
- 今後求める治療薬像 など
- 質疑応答
第2部. シェーグレン症候群の発症メカニズム
(2015年10月6日 12:45〜14:15)
シェーグレン症候群を発症する2つのモデル生物を紹介し、その発症メカニズムおよび治療応用の可能性について示す
- T細胞による免疫恒常性機構
- T細胞とは何か?
- ヘルパーT細胞の分類
- ヘルパーT細胞の分化誘導メカニズム
- 自己免疫疾患の発症齢とヘルパーT細胞の関わり
- シェーグレン症候群モデル (Id3欠損マウス) の解析
- 転写制御因子Id3とは?
- Id3欠損マウスの歴史的背景
- Id3欠損マウスの解析
- T細胞におけるId3の発現制御とその役割
- Id3欠損マウスによるシェーグレン症候群の制御 (T細胞による慢性炎症)
- シェーグレン症候群モデル (IκB – ζ欠損マウス) の解析
- 転写制御因子IκB – ζとは?
- IκB – ζ欠損マウスの歴史的背景
- IκB – ζ欠損マウスの解析
- IκB – ζ欠損マウスによるシェーグレン症候群の制御 (細胞死による慢性炎症)
- 細胞死が与える免疫系への影響
- 細胞死の種類
- 細胞死による遺伝子発現ダイナミクスの変化
- 細胞死から放出される危険信号の正体
第3部. シェーグレン症候群の診断・治療の現状と臨床ニーズ
(2015年10月6日 14:30〜16:00)
- 典型例の提示
- シェーグレン症候群の疫学と概要
- 患者数、年齢・男女分布
- 腺症状、腺外症状と悪性リンパ腫:4つの”良性”症状
- 分類基準
- 活動性の指標:ESSDAI, ESSPRI
- 腺症状1:ドライアイ
- 定義
- 自覚症状
- 涙液:役割と3層構造
- 原因
- 検査・診断
- 治療:Tear Film Oriented Therapy (TFOT)
- 腺症状2:ドライマウス
- ドライマウス診療の問題点
- 自覚症状
- 唾液の役割
- 原因、ドライマウスとカンジダ症との関連
- 検査・診断
- 治療
- 腺外症状:ESSDAIの構成要素を中心に
- 倦怠感、発熱
- 腺症状 (ESSDAIの項目)
- 筋、関節症状
- 皮膚病変
- 肺病変
- 腎病変
- 神経障害:末梢、中枢
- 血液障害
- 生物学的所見
- リンパ増殖性病変
- 治療の展望
- 新規治療:生物学的製剤
- 治療のアンメットニーズ
- 診療の実際
- 臨床医が考えていること:診療上の疑問
- 当科で施行中の臨床研究
- シェーグレン症候群関連学会
- 日本シェーグレン症候群学会
- 第13回国際シェーグレン症候群シンポジウム (2015年6月ベルゲン、ノルウェー) 参加報告:新分類基準、ClinESSDAI
- EULAR Sjogren Syndrome Big Data Project