2015年4月から始まった機能性食品表示制度の届出においては、食品の機能性表示に対して「科学的根拠」が求められており、その方法としては「最終製品による臨床試験結果の査読付論文」または「最終製品または機能性関与成分の研究レビュー (システマティック・レビュー) 」のどちらかで届出を行う。しかし届出の8割程度が研究レビューを選択している。
本講座では、届出用研究レビューの作成経験が豊富な演者が、研究レビューの手順と届出資料作成の具体的留意点について詳細に解説する。
- 機能性食品表示とは
- 届出に必要な科学的根拠について
- システマティック・レビューとは
- 医学論文での実例からみるシステマティック・レビューの位置付け
- 機能性表示食品届出で求められるシステマティック・レビューの位置付け
- システマティック・レビューの全体の手順
- レビュワーのスキルと役割
- 機能性表示食品届出資料の様式とシステマティック・レビュー実施内容の紐付け
- 文献検索の手順・留意点
- 検索語の設定方法、使用する論文データベースの選択方法
- 採用文献決定までの流れ、留意点
- 採用文献、除外文献リストの作成方法、留意点
- 採用文献の内容のまとめ方
- 論文の質の評価におけるバイアス評価と留意点
- エビデンスの質の総体評価における留意点
- システマティック・レビュー結果のPrisma声明に沿ったまとめかた
- システマティック・レビュー結果と機能性表示表現を結びつける
- 安全性資料作成時の情報検索方法とシステマティック・レビューの関係性
- (事例紹介) メタアナリシスの内容と機能性表示食品での必要なケース