2011年4月18日「原薬物性に適した造粒・添加方法と打錠障害発生のメカニズム・コーティングトラブルシューティング 」
固形製剤の製造において、重要な製剤技術は造粒、粉体の圧縮等である。
本講座では、造粒のメカニズムと原薬の物性に適した造粒法および造粒法と結合剤の添加方法、また、粉体の圧縮機構と打錠障害発生のメカニズムとその改善法、さらには、コーティングのメカニズムと水分散系コーティング剤のフィルム形成および乾式コーティングの機構と実施例、フィルムコーティングのトラブルシューティング、微粒子コーティングについて詳解いたします。
- 医薬品開発の流れ
- 経口固形製剤で考慮すべき要因
- 製剤に関する品質目標の設定
- 製剤のプレフォーミュレーション
- 錠剤物性に影響をおよぼす要因
- 基本処方と賦形剤の選択のポイント
- 造粒の定義
- 造粒の目的
- 原薬物性に適した造粒法
- 原料物性と顆粒物性
- PL値 (可塑限界) とは?
- PL値の簡易測定法
- 攪拌造粒のメカニズム
- 流動層造粒のメカニズム
- 攪拌造粒および流動層造粒の造粒制御
- 造粒法と結合剤添加方法による錠剤硬度
- 多成分系の混合状態 (含量均一性) のリアルタイム測定
- 造粒物の粒径別含量の測定
- 錠剤のNIRイメージング
- 粉体の圧縮機構
- 粉体と圧縮
- 圧縮性の評価法
- 打錠障害が発生のメカニズムとその改善法
- コーティングの役割
- コーティングのメカニズム
- コーティング基剤
- コーティング基剤の評価方法
- 水分散系コーティング剤のフィルム形成
- 乾式コーティングの概念図
- 糖衣錠のトラブルとその改善法
- フィルムコーティングのトラブルシューティング
- 微粒子コーティング
- 粒子径とコーティング装置
- 微粒子コーティングとトラブルシューティング
- 質疑応答・名刺交換
2011年5月23日「外観不良を低減するポイントと外観検査 (目視・検査機) の進め方」
医薬品の品質上の問題で回収される原因としては、異物が多く、異物としては、虫、毛髪などがある。製剤の外観検査は、不良品を市場に流出することを防ぐことを目的に実施される。
本講座では、毛髪の混入防止および防虫対策、錠剤の工程別、異物混入の原因とその改善策、さらには、異物の同定と混入経路の解明にも触れたい。
異物に関する薬事法、日本薬局方について解説し、外観検査の進め方と目視による外観検査および検査機での外観検査、それぞれの問題点と解決法について、説明する。
さらに、検査結果の評価法と結果のフィードバックについても説明する。
- 国内の苦情事例
- 医薬品回収の原因
- 錠剤の異物汚染特性要因図
- 毛髪の混入防止管理
- 持込防止対策
(服装条件や毛髪除去作業手順など網羅した入退室基準を定める)
- 防虫対策
- 昆虫相調査
(捕獲された昆虫を同定し、虫の分布状態、発生場所、発生原因、侵入箇所などを推定)
- 侵入経路別グループと防虫対策等
- 錠剤の外観不良
- 錠剤製造における異物混入の原因
(原料~コーティング、錠剤印刷まで工程別)
- 錠剤製造における異物混入の改善策
(原料~コーティング、錠剤印刷まで工程別)
- キャッピング、スティッキングなど打錠障害の原因とその改善策
- 異物の同定と混入経路の解明
- 外観検査とは
- 異物に関する薬事法
- 異物に関する日本薬局方
- 錠剤の異物について (日本薬局方には?)
- 錠剤の製造プロセスと検査工程
- 不良錠の種類と発生原因
- 目視の問題点
- 外観検査機の問題点
- 外観検査
- 検査段階の設定
- 原料資材の受け入れ
- 製剤の選別 (検査) 工程
- 最終製品検査
- 検査項目の選定と製剤の欠点分類
- 外観検査基準の設定:
限度見本 (合格限度の基準) の作成
- 検査員の教育訓練と認定
- 検査結果の評価
- 検査結果のフィードバック
- 品質管理手法の推移
- 製品試験
- バリデーション
- PAT
- デザインスペース
- PATの最近の動向と具体的な実施例
- 日米EU医薬品規制調和国際会議 (ICH) の医薬品品質に関するガイドラインの1つ、
製剤開発に関するガイドライン (Q8) :デザインスペース
- 最近の外観検査技術
- 質疑応答・名刺交換