第1部. かゆみ治療薬開発の開発動向、モデルマウス作成と薬効評価
(2015年9月28日 13:30〜15:00)
痒みは身近な感覚であるにも関わらず、その発生機序などが明らかになってきたのはごく最近のことであり、それ故に痒みに対する治療薬も十分に備わっていないのが現状である。痒みの基礎研究に関する最近の知見を紹介しつつ、そのメカニズムに触れ、痒みを抑制するためのアプローチを紹介したい。 本セミナーでは痒み治療薬に関する臨床開発動向及び、PDE4阻害剤の痒み抑制作用を見出しアトピー性皮膚炎治療薬に応用した演者の経験を踏まえて、動物モデルを用いた痒みの評価方法についても言及したい。
- はじめに
- 痒みの基礎
- かゆみとは?
- かゆみの神経生理学
- かゆみのメディエータ
- かゆみ治療の現状 (国内及び海外)
- 新しい痒み治療の可能性
- 痒み治療のための新規アプローチ
- 痒み治療薬の開発動向
- 痒み治療薬の開発に際して
- 痒みの動物評価モデル
- PDE4阻害剤の痒みモデルを用いた評価事例
第2部. かゆみのメカニズムから考えるアトピー性皮膚炎の治療
(2015年9月28日 15:15〜16:45)
- 痒みを伴う皮膚疾患とその病態
- アトピー性皮膚炎とかゆみのメカニズム
- アトピー性皮膚炎の診断
- アトピー性皮膚炎の治療
- アトピー性皮膚炎の病態に基づいた新規治療法
- 皮膚科医が求めるこれからのアトピー性皮膚治療薬とは?