治験において臨床検査値異常を正確に理解し、適切に表現するために

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臨床検査のうち、血液や尿を対象とする検査、すなわち検体検査は、そこに含まれる物質の活性や量を測定するために客観性が高い。このため、臨床治験においては重要な項目の一つとなる。検体検査には、体液中の物質を、その (生) 化学性状 (分子量、荷電状態、酵素活性など) で測定するものと、抗原性を利用して抗原抗体反応により検出するものに大別される。  (生) 化学性状を利用して測定する場合には、標準物質を準備することにより、測定法が同じであればどこの施設で測定しても同じ結果が得られる。一方、抗原抗体反応を利用する場合、特に血液中の抗体を測定するような場合には、適切な標準物質を準備することが困難となる。いうまでもなく、微量抗原を測定するELISAでは、標準となる抗原を準備しておけば、定量も可能とはなるが、抗体価の表現法として希釈倍率はまだ一般的である。希釈倍率で表すと、一管差、すなわち16倍と32倍は有意の差とは言わない。  以上のことから、検査値変動は、それぞれの検査法の原理を知ったうえで適切に表現されなくてはならない。

  1. 総論
    1. 標準化
    2. 精度管理:
      • 内部精度管理
      • 外部精度管理
    3. 基準値と基準範囲:
      • 基準範囲の設定法
      • 変動要因
      • 個人の基準値
      • 臨床判断値
    4. 測定法:
      • 生化学分析
      • 免疫学的分析
    5. 検体の採取と保存:
      • 採血法
      • 採尿
      • 保存法
      • 試験管の種類
  2. 各論
    1. 活性を測定しunitとするのか、物質量を測定 mg~μg~ng~pg あるいは mol するのか
    2. 検査値が高値となった場合の原因と表現
      • 組織が壊れて血液中、尿中の濃度が上昇した
      • 体内での合成が亢進したことで濃度が上昇した
    3. 検査値が低値となった場合の原因と表現
      • 身体から喪失して低値となった
      • 体内での合成が低下したことで濃度が低下した。
      • 測定方法によりデータの乖離がありうる。
  3. 薬物投与により検査値異常、身体異常を示した症例の検討
    1. 肝臓障害:
      1. 軽度の肝細胞ダメージの場合AST、ALT、LDHが高値となるが、肝機能は低下していない例
      2. 真に肝機能障害が起きた場合の検査値変動とは。肝硬変症例で検討する。
        肝機能を反映する項目にはアルブミン、コリンエステラーゼ、凝固因子、ビリルビン、アンモニアなどがある
    2. 腎障害:
      1. 糸球体障害による検査値異常: 尿蛋白、クレアチニンクリアランス
      2. 間質障害での検査値異常:β2ミクログロブリン、
    3. 胆道系の障害:
      1. 黄疸の鑑別:血中ビリルビン (直接ビリルビン優位 胆道狭窄による。
      2. 間接ビリルビン優位 溶血 または、肝細胞での抱合能低下) 、
      3. 血中胆道系酵素 (ALP. γGTPなど) 、尿中 ビリルビンとウロビリノゲンの変動は。
    4. 溶血性副作用:
      1. 溶血性副作用の機序。
      2. 血管内溶血と血管外溶血
      3. 溶血性疾患の特徴的な検査値変動 (ビリルビンは上記3) 赤血球恒数と網赤血球数。
      4. 血中ハプトグロビン濃度、尿ヘモグロビン、ヘモジデリンの変動。

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141-0031 東京都 品川区 西五反田8-4-13
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