本セミナーでは、マイクロ波イメージングの応用動向と原理を分かり易く解説し、医療への応用動向について解説いたします。
X線診断装置を用いた検診の健康リスクの問題が論議を呼んでいる。X線被ばくのない診断装置として、核磁気共鳴画像法 (magnetic resonance imaging、 MRI) や超音波診断装置があるが、診断コストや検査時間が長く、検査技師も不足気味である。陽電子放射断層撮影 (Positron Emission Tomography、 PET)を用いたがん検診も開始されたが、放射性同位元素を含む薬剤を点滴した後、MRIやX線診断装置と併せて撮像するので、被曝量はさらに大きくなる。このような事情から、マイクロ波を用いた新たな診断手段の開発が試みられている。 本講座では、マイクロ波イメージングの医療応用の開発動向を解説した後、マイクロ波イメージングの原理をわかりやすく紹介する。