本セミナーでは、締結の基礎から解説し、ねじ・ボルト等締結体に関するトラブルの原因とその対策、未然防止策について詳解いたします。
機械構造物において最も荷重が集中しやすい締結部 (ボルト締結部、溶接接合部) のトラブルが未だに絶えないのが現状である.本講座では機械設計をする上で最低限検討しなければいけない締結理論を基本から習得した上で,講師が製品開発を行う上で実際に経験した設計事例・トラブル事例とその解決策・実験結果を例にボルト締結理論の理解を深める。これによりねじ・ボルトに関する安全設計を推進し事故防止を図るとともに、トラブル発生時の問題解決力、対応策提案力を修得することを目的とする。 当講義では設計現場に近い実践的な検討手法を議論する。近年ではFEM (有限要素法) 等のコンピューターシミュレーションにより詳細に現象をとらえた強度設計が出来るようになっており設計現場で実践できるボルト締結体の計算手法について紹介する。更にトラブル対策として実機を用いた詳細実験とFEMを練成することによって、緩み現象・破壊現象の解明と対策事例を紹介する。