本セミナーでは、触感の基礎から解説し、官能評価データの解析、触感の物理モデルの具体例、それに基づく材料設計について詳解いたします。
製品開発において触感は重要な因子であるが,定量化や測定の難しい感覚でもある。触感を表す言葉は,さまざまな形容詞やオノマトペで表されるが,それぞれの感覚がどのような物理現象を反映したものなのか,さらにはその物理現象がどのような材料-皮膚間の微視的な相互作用によって引き起こされるのかを明らかにすることで,製品の触感デザインの可能性が見いだされている。 ここではいくつかのスキンケア製品,ヘアケア製品,繊維製品等の具体的な触感の例を取り上げながら,さまざまな感覚的な言葉で表される触感が,どのような物理現象に起因するものなのか,さらにはどのような材料の微構造によるものなのかを明らかにし,製品の触感デザインに反映させていくための方法について解説する。