センサとは、人が知りたいと思う対象の情報を、人に見える形で手に入れるための装置です。センサを用いることで、人体の内部から、遠い宇宙の星々まで、普段は見ることができない様々なものを見ることができます。また、普段意識することは少ないですが、センサは私たちの身の周りのあらゆる場所に存在しています。例えば、冷蔵庫や洗濯機といった家電製品、スマートフォンや自動車など私たちの使っている多くのものも、様々な種類のセンサを利用しています。センサは千差万別という言葉もあるほど、センサには非常にさまざまなものがあり、その用途もばらばらです。それは家庭環境・産業分野、医療分野などそれぞれの場面で必要とされる情報が多岐に渡ることの証であるといえます。 本講演ではセンサについて興味を持ちながらも、基本的な原理や使い方がわからないという初学者を対象に、様々なセンサ技術についてその原理や応用方法について解説します。 前半はセンサ技術についてその大枠に触れ、様々なセンサについてその用途と動作原理をご紹介します。後半はArduino (アルドゥイーノ) を用いたセンサ技術の体験学習を行い、実際のセンサがどのように使われるのかを体験的に学習します。