次世代自動車とプラスチックの電磁波シールドめっき

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プログラム

プラスチックの電磁波シールドめっき技術は1985年コンピューターをはじめとする電子機器で始まった。近年、自動車の電子制御化がすすみ、一方で自動車の軽量化の要求は燃費向上の要求とともに強まっている。  プラスチックの電磁波シールドめっきは自動車部品の一部に使われている。しかし、装飾めっきのような規格はなく、車の車内からエンジンルームまで使われる環境はさまざまで電磁波シールドを必要としている波長は低周波から高周波まで幅が広い。プラスチックの電磁波シールドめっき技術の現状と今後の在り方について述べてみたい。

  1. 電磁波発生源と電磁波シールドの必要性 ~EMI、EMC、ESD~
  2. 無電解めっきによるプラスチックの電磁波シールめっきの歴史
    1. OA機器の電磁波規制と電磁波シールドめっき (1985年―1995年)
    2. 自動車の電子制御と電磁波シールドめっき (1990年―現在
    3. 自動車軽量化とプラスチックの電磁波シールドめっき
    4. 現在採用、採用検討されている自動車部品
  3. 無電解めっきによるプラスチックのシールドめっきのシールド効果
    1. 遠方界と近傍界の概念と電磁波シールド
    2. 電磁波シールド効果の理論 シールド効果dBとノイズ減衰率
    3. 低周波から高周波までノイズ規制の幅が広い自動車
    4. ノイズを発生する機器からのシールドとノイズから電子機器を保護するめっき
  4. プラスチックの無電解めっきのシールド効果の測定
    1. 遠方界3mmのアルミ板に匹敵する高いシールド効果
    2. 近傍界のシールド効果の測定
    3. 自動車に必要な低周波100kHzまでシールド効果の測定
    4. シールドルームを使ったシールド効果の測定
    5. 実際の製品でのシールドルームを使ったシールド効果の測定
    6. ASTMのプラスチックシールドめっきの規格
    7. 自動車のノイズ規制
  5. 無電解シールドめっきができるプラスチック
    1. ポリプロピレン (初めに作られたシールドめっきグレード)
    2. PETガラス強化 (現在評価中)
    3. PPS (150℃―-40℃2000サイクルで抵抗の変化なし)
    4. ABS,ABS/PC (装飾めっきで実績のある材料)
    5. ポリエステル繊維、アラミド繊維 (ガスケットとして多用)
    6. ポリエーテルイミド、液晶ポリマー (実績あるスーパーエンプラ)
  6. 無電解めっきの品質の確認
    1. 抵抗の測定とめっき膜厚の測定
    2. 薄膜めっきのテープによる密着確認 (装飾めっきとの違い)
    3. 長期熱サイクル試験による耐久性の確認 (めっき展性、が悪いとめっきにクラック)
    4. 耐食性試験 (通常は長期湿度試験、エンジンルームは腐食ガス試験)
  7. 無電解めっきの製造工程
    1. 装飾めっきの3-5倍の高い生産性と限られためっき業者
    2. PP,ABS、ポリカ、芳香族ナイロンを共通ラインで量産する製造工程
  8. プラスチックのシールドめっきの設計
    1. 金型、成型の重要性
    2. 薄い均一なめっきを利用した嵌合、スナップジョイント接合
    3. シールドめっきのマスキング
    4. シールドめっき上の装飾塗装、絶縁塗装
    5. 片面シールドめっき (消防車に採用)
  9. 無電解シールドめっき上のめっき
    1. 装飾兼用で使われるシールドめっき
    2. 耐摩耗、耐食性でつけられる酸性無電解ニッケル
    3. エンジンルーム内の耐腐食性ガスの目的でつけられる、電気錫めっき
    4. 低周波の磁界波に有効な鉄めっき、ニッケル鉄合金めっき
  10. 金属のシールドめっき
    1. マグネシウム合金のシールドめっき
    2. アルミニウムのシールドめっき
    3. 銅鉄合金のシールドめっき (低周1波磁界波のシールド効果)
  11. 自動車のシールドめっきの今後

スケジュール

会場

愛知県産業労働センター ウインクあいち
450-0002 愛知県 名古屋市中村区 名駅4丁目4-38
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参加特典

午前中にトヨタ自動車の組立工場と溶接工場を見学できます。